まじ審査員なんなん?
耳クソつまってるんじゃないの?
なんなのこの審査結果?
まあ審査員経験者なら分かるでしょう。
毎回あがってくる苦情です。
もはや日常茶飯事です。
しかし僕はここで敢えて1個言いたいのです。
審査員は評価のプロではありません。
アカペラの審査員なので
演者よりも少しだけアカペラや音楽に精通した人が
呼ばれる傾向にはありますが
彼/彼女とて他人を評価するプロではないのです。
なので今日は
オーディションの審査員に呼ばれたら先ず「人事考課」を勉強しよう!
と、言うタイトルで記事を書こうと思います。
人事考課とは、
労働者の「働き」を徹底的に把握して、
会社への貢献度を評価し、
その結果を昇給・昇格・賞与・教育訓練などに
反映させるものです。
つまり会社での「評価」です。
実はこの人事考課の考え方って
物凄く理にかなっています。
労働者の賃金や役職に影響するものなので
当然のことではありますが
この人事考課の項目にそって考えるだけでも
審査がかなりフェアで平等なものになると
僕は思います。
参考:【アカペラ】人事部のお仕事?人事考課の考え方がアカペラのオーディションに応用出来る!
興味をもって頂けた方は上記の参考リンク先に
より踏み込んだ細かいお話が書いてあります!
ここでは簡単に審査の前に
人を評価するためのノウハウについて
学ぶための大切さを書きたいと思います。
偶然リードの調子が悪かっただけで落とされた!
「リードの調子が悪かっただけで落とされた!」
「コーラスは明らかに他よりハモってたし、なんならハモってないバンドが受かってた!」
「あの審査員ふざけんな!」
なんて経験したこと無いですか?
これは「ホーン効果」と呼ばれる評価時のミスです。
何か1つの悪い印象により
部下を低く評価してしまう傾向のことを指します。
そして実はこのホーン効果にも防止策はあります!
気になる方は是非人事考課について学んでみてください!
※もしくはお問い合わせフォームから…ry←
何故かステージングだけめっちゃ厳しく審査された!
評価者が自分の能力や技術を基準に評価する事で
自分の得意分野には厳しくそして苦手分野には甘く評価してしまう
評価のミスを「対比誤差」と呼びます。
これにも防止策はあります。
評価者が自分の基準で評価しないことを認識し、
具体的事実を記録することで、
その結果によって評価するようにします。
「私は○○だと思う!」ではなく、
「○○だったから○○だった!」が大事なのです。
他人を評価するのは思っている以上に難しい事です。
だからこそ、他者を評価する際はしっかりと評価について学び
どのようなミスが起こりうるのか知った上で
そのミスを踏み抜かないように対策をとる必要があります。
僕自身いままで何度か
アカペラの審査に関わってきましたが
別に審査のプロではありません。
だからこそ、
審査員を任された際には音楽的な知見に加えて
審査員として他人を評価するための
勉強が必要だと僕は思います。
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