記事の経緯
先日発生したJAMの審査結果誤報問題。
何か問題が発生すると、これ見よがしに違う問題にまで飛び火するのは世界中どこをみても同じです。
ちなみに今回、僕のTwitterタイムライン上では「音源審査に対する不満」「エントリー費用に関する不満」の2個が目立ちました。
わかります。
JAMではないですが、僕も上の2つに不満を持ったことはあります。
今年は良い感じにJAMを目指すほど積極的に動いているバンドもなく、完全に蚊帳の外から客観的に見ることができたので、審査について客観的意見をつらつらと書き留めておこうと思います。
審査に関する僕の意見
審査員の好みと合致するか否かで点数が変動する、とか、審査員がつけた点数に納得いかない、とか色々書かれて居ましたね。
僕は「納得するわけがないじゃないか!」と思いますね。
だって敢えて角が立った極端な言い方しますけど「JAMの音源審査の審査員って歌が上手いだけのアマチュア」ですよね?
プロの奏者が審査している吹奏楽部や合唱部のコンクールでさえ奏者に依存した審査結果になっているのに、アマチュア奏者の審査で納得できる結果が返ってくるわけが無いですよね。
しかも、ほとんどの審査員の方が「評価者としての訓練」なんて受けていないと思いますよ。
それは好き・嫌いに依存した審査にならない方が不思議ですよね。
審査方式も好き嫌いが出やすい方式になっている
そもそもJAMの審査って基準点方式です。
基準点を持つってことは何かミスがあったら点数が引かれるんですよ。
しかも更に審査の難度をあげているのが、基準点が最高点じゃ無いってところです。
減点方式ってわけでもなく加点も発生しているんです。
じゃあ、どんなミスをしたら何点減点なんですか?
何ができたら何点加点してもらえるんですか?
ってなことを考えながら審査することになるんです。
なので、以下のように
バンド「なんで我々はハーモニーが8点なんですか?どうやったら9点になりますか?」
審査員「コーラスの音がステイするところがあるけど、コードは変わっているよね。コードごとに同じ音でも役割が変わるので、同じ音の中でもピッチや細やかな押し引きができると良いですね。」
バンド「え?でも9点のバンドはそれ以前にラストの部分で疲れて音が下がってきていないですか?コードの中での音の役割を理解していれば最後に疲れが出て多少音程がぶら下がっても良いってことですか?」
ってなことに容易になるんですよ。審査員は加点要素で答えているけど、バンドはじゃあ減点の方はどうなんだよって不満を持つわけです。
まとめ
基準点がある中で、加点・減点が行われるってことは
- 評価者としての知見が無い状態で、
- たった1回音源を聴いただけで、
- たくさんの項目に点数をつけつつ、
- 加点・減点のロジックを自分の中に確立させろ
と言っているのに等しいのではないでしょうか。
僕はこの状態で「審査員との相性で決まってたまるか」と言う批判をするのは、審査員に対して酷だと思いますね・・・。
審査する相手も人(しかも殆どの方が審査においてはど素人)なので、そこは良い意味で音楽の嗜好性が出てしまうことは変えようの無い条件と捉えて、逆にそこをどう活かすか工夫すると良いのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。