はじめてお客さんとしてお金を払って入り口から入って
最初から最後まで座席に座って出身サークルのコンサートを観てきました!
なんだかんだで学部の4年間は最後までずっとコンサート造りの最前線に
関わらせてもらっていたので初めてこうやって100%お客さんとして行くこと自体に
凄くわくわくしながら懐かしい電車に揺られながら行ってきました!
※僕は下宿していたので4年間自転車通学でしたが。
結論から言ってしまうと凄くエネルギーを貰って
エネルギーを貰っただけでなく社会人になって忘れていた大切な事を
何個も何個も思い出させてもらえる素敵なコンサートでした。
思い切り内輪のネタになってしまい大変恐縮なのですが
アカペラ関係の記事と言う事でアカペラタグをつけたうえで
ガッツリ記事を書きたいと思います。
アカペラシンガーズK.O.E.ではステージ造りから照明・音響まで全て自分たちで作ってサークルコンサートを行っております。
サークル員全員が何かしら1つの班に所属することになっており所属した班で必ず何かしらの裏方としての仕事をすることになっています。
私は4年間ずっと“受付班”に所属しており受付の装飾と接客をゴリゴリやっていました!
夏は暑くて蚊が沢山居て冬は寒くて薄暗い廊下で作業をする受付班。
条件だけ見ると日本社会に蔓延るブラック企業もビックリの労働条件です。
①冷暖房無し
②実労働時間1日10時間以上
③交通費支給無し
④食事手当無し
⑤衣装代出費有り
⑥肉体労働有り
と、まあこんな感じでとんでも無い労働環境なのですが今年の受付班も凄かった!
とても自作とは思えないクオリティの高い装飾が随所に施されておりました。
これ凄く無いですか?アカペラの練習と両立しながらやるんですよ!
しかも舞台造りとは別にこのステンドグラス作ったりしているんです!
これはアカペラシンガーズK.O.E.が誇るべきコンサートの魅力だと思います。
しかも今年でK.O.E.は20周年を迎えると言う事もあってなのか
歴代コンサートのTシャツがかっちょよく宙から吊るされておりました。
その中でもひと際素晴らしいTシャツを見つけたので写真を載せておきます。
きっとこのコンサートはさぞ素晴らしいコンサートだったのでしょう☆
僕は受付でもう満足しきってしまったので帰ろうとしたのですが
後輩に全力で止められたので我に返ってコンサートホールの中まで
ちゃんと足を進める事に無事成功しました。
※受付班の皆さん。
皆さんの口がパサパサになったら面白いなとか考えて
差し入れに鳩サブレーばっか買って行ってすみませんでした…。
冬はちゃんと口が潤うようにアイス買って行きます…。
あれも!
これも!
全部学生の手作りなんです!
しかも最前線でバンドで歌っている学生が作っているんです!
今までは自分もその中の1人だったので作っている過程等が見えていたので
「おお!ようやく完成したか!やっぱ完成した舞台は綺麗だね!」
ぐらいの気持ちだったのですが、いざ卒業してOBとして足を運ぶと
その過程が一切見えないので改めてこの舞台装飾や演出のクオリティの高さを感じました。
そしてHP作成係も兼任してきた僕が1番関心した演出はこれ!
なんとこれお客さんに特定のHPにアクセスしてもらってHPの背景を一定時間ごとに
変える事によってスマホの画面をサイリウムに見立ててお客さんに振ってもらう演出です。
まじで粋な事しますよね!しかも着想点が素晴らしいです!
思わず後輩が「振ってくれ!」って言っているのに写真をとってしまいました。
この場をかりて謝ります。スマホを振らずにスマホで写真を撮ったのは私です。
ごめんなさい…。
そしてそんな演出には欠かせないのが裏で支えているサークル員の存在です。
僕もそこそこ早めにいったつもりだったのですが当日は立ち見がでるほどの大盛況で。
座席が後ろの方になってしまったのですがそれが幸いして裏方のサークル員がよく見えました。
仲良しの後輩が見えたので必死に手を振ったのですが彼は僕なんか気にも止めず
お茶を飲み続けていたので記念に画像をはっておきたいと思います。
頭を掴まれて髪をかき乱されました。
こんなに臨場感のあるコンサート他には無いと思います。
写真を撮ろうにもiPhoneのカメラのシャッタースピードでは
残像しか写せないレベルには暴れ回っていました。
空調の利いたホールで逆にお客さんの方が汗だくになるほど
全身がぐわんぐわん揺れるほどの臨場感を持ったサークルコンサートって
あんまりないのではないかと思います。
もはやこの手の動き寄生獣です…。
※凄く楽しそうで羨ましかったです!通路に近い位置に座って正解でした!
そして今回のコンサートで1番嬉しかった事。
それは僕がアドバイザーをしていたスタバンの子達がコンサートにでてくれた事でした。
K.O.E.では入会してくれた1年生の子達を希望パートや声質を加味した上でランダムに割り振ってスターティングバンドを組んでおります。
そしてそこに2・3年生を彼らのバンド練習をサポートするアドバイザーとして割り振って行くのですが、僕が3年生の時にアドバイザーをしていたLotusと言うバンドが1年生の冬からの念願かなってサークルライブのステージで歌うことが出来たのです。
数々の同期が1次の音源審査を通過するなか音源審査で落選したり、一生懸命練習して来たものが受け入れられず無情にも審査で結果がついて来なかったり、紆余曲折あって1人メンバーがかけてしまう事があったりと本当に今まで辛い事も沢山あったのではないかなと思います。
アドバイザーとして何度か練習に立ち会わせていただく機会を貰った時もコンサートオーディションに落選してしまった直後と言う事もあってバンドの雰囲気自体が暗く僕自身もバンド練にアドバイザーとして呼んでもらったもののどうして良いかわからない時期もありました。
それでも結局彼らは自分たちの力でその壁を乗り越えてサークル執行期引退前の今回のコンサートで1年生の時からの目標だった、念願のステージの枠を勝ち取ったのです。1年生の時から大事に大事に歌い続けて来た曲を最後のコンサートで歌う姿を見ていたら涙がでてきました。
しかもこいつら本当にずるい事に頑張って頑張って自分たちで勝ち取った大切な時間の中で演奏中の背景にアドバイザーと一緒に写った写真を入れてくれたんですよね。もう本当に僕は幸せ者です。彼らには今度しっかり皆と関わらせてくれてありがとうと伝えたいです。
もしも今。
このブログを読んでくださっているアカペラーで本当に絶望して悔しくて歌を辞めてしまいたいと思っている方が居たら一瞬止まって考え直してみてください。3年間1つの曲を大切に歌い続けた時に他の誰にも真似出来ないあなた達だけの大切な1曲が完成します。僕は今日そんな1曲に出会えました。
そのかけてしまったメンバーも当日かけつけてステージを見ていました。
ステージには6人で写った写真がしっかりと照らし出されていました。
この6人と巡り会えた事に本当に感謝しかうまれなくて胸が暖かくなりました。
Lotsuのみんな本当にありがとう。愛しています。
最後に終演前にプロデューサーを務めていた後輩から一言挨拶がありました。
その挨拶のなかで彼は「たかだか学生のサークル活動だけれども我々は人生をかけてこのコンサートに関わっている。」と言っておりました。もしかしたら彼が1番伝えたかったメッセージはこれでは無いのかも知れません。だけれども僕にはこの言葉が物凄く刺さりました。
「今俺は人生かけて仕事をしているのか?」
仕事に限らず「今自分は人生をかけて何かに打ち込んでいるのかな?」と考えさせられました。
少なくとも恐らく僕は今人生をかけて仕事を出来ていません。人生をかけてJavaを書けておりません。
昨年まで目の前の後輩達と同じステージに立っている時は
無意識のうちに人生をかけてアカペラに打ち込んでいる自分が居た事を思い出しました。
毎日毎日時間になると電車に乗って会社に行ってその日その日でコードを書いて家に帰り
また朝日がのぼって電車に乗って会社に行きひたすらプログラムを書く。
僕は何かやる時に「人生をかけて熱くなる」と言う事を忘れていました。
社会にでて時間対成果を求められて感情論ではなくロジカルに数字を出す事を求められ
それも勿論正解ですし社会人としてはそれが正解なのはわかるのですが
そこに生き甲斐や情熱を持って目の前の数字と格闘することを忘れていました。
ステージで歌う後輩達の顔は輝いていました。
もちろんこの日に至るまで悩みや葛藤もあったかと思います。
もしかしたら人知れず泣いた人も居るのではないかと思います。
でもそこには必ず強い想いがあってその想いがあったからこそ
コンサートのステージにこうやってそれぞれ演者であれ裏方であれ
最後の最後まで関われたのではないかなと思います。
明日からまた1週間が始まります。
明日の今頃は死んだ目をしてコンビニの袋にメロンパンとビールを入れて
ふらふらと歩いているかも知れません。
それでも「人生をかけて本気になる」そんな姿に元気と勇気を貰いました。
最後に内部に向けた哀切でプロデューサーはこう言っていました。
「K.O.E.は夢が叶う場所。」
僕は今日彼らに素敵な“夢”をみせてもらったと同時に大きな“希望”をもらいました。
後輩の皆さんお疲れさまでした!次は冬のコンサート楽しみにしています!
素敵なコンサートをありがとう!
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