突然ですが皆さんは「リーダー」と言う言葉を耳にした時にどんな人物像を想像しますか?
恐らく多くの方が「皆の意見をまとめ最前線で組織を牽引していくリーダー」を想像したのでは無いかと思います。よく“学生団体”で見かけるリーダーですね!“ビジコン”や“サークル”に行くとこんなリーダー沢山いるのではないかなと思います。
僕も実はついひと月前までは「リーダー = 皆を引っ張って行く人」だと思っていました。もちろんこれも一種の正解なのですが、満点ではないのです。寧ろ「引っ張って行くリーダー」は時として集団や組織を破滅に導きかねない独裁者とも言えるのです。
僕が社会人になり学んだもう1人のリーダー。
「背中を押すリーダー」
について少し紹介したいと思います。
僕は明らかに「引っ張るリーダー」タイプの人間です。
そしてそんな「引っ張るリーダー」であるが故に失敗をしたことも多数あります。
特に僕みたいに引っ張るリーダーは実は「自分の意見を言うのが苦手な人」からの支持が物凄く低いのです。また全てを自分でやろうとしたり、自分の理想が強すぎる傾向があるため、求心力が弱くなってしまったり、無意識に周りの人間の存在意義を否定してしまう事があるのです。
「リーダーが全部やってるし俺は何もしなくて良いじゃん。」
「意見出してもリーダーがまとめるだけだし結局俺の意見反映されねーじゃん。」
「結局リーダーが全部にクビ突っ込むならアイツ一人でやれば良いじゃん。」
「俺まだ意見まとまってなかったのに先に行かれちゃったよ。」
「本当にこれで良いのかな?でもなんか良さげな雰囲気出してるし言えないや。」
等々。
引っ張るタイプのリーダーにはこう言った不満が悶々とつもっていってしまうのです。
そしてタチが悪い事に「引っ張るリーダー」は往々にして“自分は大丈夫!”と思っているのです。“皆で決めよう”とか“皆の意見が”とか言い始めたら危険です。“皆”と言う言葉を発する事で自分の独裁を無意識に擁護している可能性が高いです。なんなら試しに今度“皆”と言う言葉を1度も使わずにディスカッションをリードしてみてください。なかなかに全員の意見を聴き出すのは難しいはずです。それが現実です。
そこでその組織や集団の状況を見て「背中を押すタイプのリーダー」にシフト出来るとそのリーダーはリーダーとしての真価を発揮することが出来ます。お恥ずかしながら僕は今この背中を押すタイプのリーダーシップを学んでいる途中でどのように振る舞えば良いか明記することはできません。
しかしながら現在就職活動をしている友人や後輩の話を聴いていると、就活生の多くがかつての僕と同じで「引っ張るタイプのリーダー」が「リーダー」だと勘違いしているのではないかなと思ったのであります。
意見を話せていない人の意見をしっかりと聴き出すコミュニケーション力。
皆の意見を聴き出して誰一人置いて行く事無く皆を納得へと導く話術。
個々を適材適所に配置できる人選力。
そしてその個々を信頼出来る懐の深さ。
これこそが必要なものなのでは無いでしょうか?
ちゃんと深い懐を持てていますか?
自分の意見ばかりのべていませんか?
自分の意見を聴いた人が誰もその意見を否定してくれなかったら危険です。
あなたは無意識に自分の意見を押し付けている可能性が高いです。
「引っ張るタイプのリーダー」は往々にして自分の意見をしっかりと持っていて、その意見を口に出して行動するのが上手いタイプの人間が多いです。だからこそ真逆の人間への配慮や理解が不足しがちなのです。
なかなか意見がまとまらなかったり、まとまった意見を上手く口に出せない仲間を如何に組織・集団の中で活躍させるか。
ある種これがリーダーにとって一番大切なリーダーの素養とも言えるのではないでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。
2 comments to this article
eno
on 2015/05/06 at 22:36 -
小杉さんのリーダーシップ3.0ってのがオススメ。
mokabuu
on 2015/05/06 at 23:27 -
リーダーシップ論の先生のやつか!