以前アカペラ譜を作るにあたってジャズアレンジをしている際にもとがポップスと言う事もあり和音をジャズっぽくしていました。その時に全部7thだと飽きてしまうかつあまりジャズっぽくなかったので僕が大好きな9thや13thをふんだんに使って楽譜をバンドに納品したところ、とある後輩から
「和音が凄く先輩っぽいです!」
と言っていただきました。
そして
「ぶつける時ってどうやっているんですか?」
とも。
以前オシャレ和音について記事を書いたのですが(※)その補足も兼ねて僕がオシャレ和音を使う時に気をつけている事を何点か紹介したいと思います。
※【アカペラ】音をぶつけるときのルール!足して良い音ダメな音。
僕の楽譜は基本的に9thと13thが圧倒的に多いです。
理由としては9thは7thの次に来る最も初歩的なテンションだから。そして13thは根音に対して3度の音で入れるので和音の響きが非常に綺麗になる(vox oneに学びました 笑)からです。
※この画像の13thをわかりやすく並べ替えると下記の画像のものになります。
なので同様に7thの変わりに6thを多用したりなんかもしています。
まあ簡単に音符面だけ見てしまうと、13thの13の音を残して7度の音をomitしたものになります。
こちらも根音に対して3度の音になるので非常に響きが美しくなります。特に7thの音が主旋律に干渉してしまうけれども音をぶつけたいなんて時には有効な手段です。
後は和音の規則上13thが足せない時にその代わりの11thを使うぐらいですかね。
A♭のキーの曲でFのコードが出た来たときなんかには11thを好んで使っています。
ルートに対して5度で入るのでこれまたしっかりと完全5度をならせれば美しい和音になります。
上記の画像の楽譜もAに対して5度下に該当するDが入るので非常に響きが美しいのです。
※13thに拘りたいときはそもそもⅠ,Ⅱ,Ⅴ,Ⅵしか使わない、和音を置き換えてしまうのも手だと思います。
とまあこんな感じで作っております。
基本的に隙あらば9th,11th,13thを組み込んで行く気概でぶつけております。そうすると今度は安定させたい時に7thやadd9なんて事が出来るようになって来て全体的に音被りの無い楽譜を作譜することが容易になるのではないかなと思います。
ただし!
以前3つ上の先輩にご指導いただいたのですが「オシャレ和音は編曲者の自己満足」であることは忘れてはいけません。そのオシャレ和音でお客さんに何を伝えたいのか、しっかりと自分が描きたい情景がその和音で描けるのか検討した上で本当に必要ならば使うようにしましょう!
やたらめったらぶつける。
ダメ絶対。
※musescoreはMaj7の文字を印字出来ないので全部一律7thと印字しております。
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