【アカペラ】今後日本からPentatonixは生まれるのか?


VoicePlayがメンバーを募集中
参考:【アカペラ】速報!VoicePlayが新規メンバーを募集中!

さて!もうすぐ締切です!
みなさん応募はもうお済みでしょうか?!

先日公開した、上記の記事でも書きましたが、僕は「日本人からVoicePlayのメンバーが生まれる」可能性が1%でもあるかと思うと興奮してたまらないです。YouTubeに公開されるVoicePlayの動画の中に日本人が交じっているのを想像するとわくわくしませんか?

そのチャンスが目の前に転がっているのです。

是非、我こそはと思う人は挑戦して欲しいなと思います。


日本にVoicePlayのようなバンドありますか?
さて、話が横道にそれました。
今日の本題はこれです。

日本にVoicePlayのようなバンドは出て来ると思いますか?

別にVoicePlayじゃなくたって良いです。HomeFreeだってPentatonixだってなんだって良いです。でも日本にHomeFreeやPentatonixのようなバンドって生まれると思いますか?

僕は「今のままではありえない!」と思っています。

特にアマチュアバンドの動向を見ていると、今後、世界順のアカペラファンが必死になって最新の動画をYouTubeで漁って、新曲が出る度に楽譜をつくってCOVERしたくなるバンドって残念ながら日本からは生まれないと思います。アメリカのアカペラファンが日本にきて、日本のプロアカペラバンドのメンバーになることに胸の高鳴りを覚えるアメリカのアカペラファンもおそらく出て来ないでしょう。


アカペラ後進国
残念ながら日本はアカペラ後進国だと僕は思っています。

もともと日本にアカペラが入って来たときも、必死にVox OneやTake6のCoverをするところから始めたと聴いています。実際に最初は模倣から入ることって凄く大切ですし、それ自体を否定する気はありません。ただ、その後が問題だったのです。

日本のアカペラファンでもVox OneやTake6のコピーをできるようになったのに、そこから挑戦しなかったのです。新しい可能性を開こうと試行錯誤したり、自分たちのカラーを出すために挑戦したりしたバンドが非常に少なかったのです。

そうこうしているうちに、今度はPentatonixが今までになかった全く新しいスタイルのアカペラを確立しました。すると今度は日本のアカペラファンはこぞってビートボックス的な奏法をアカペラに取り入れ、今度はPentatonixのカバーを始めたのです。これは日本だけじゃないです。YouTubeを見ているとわかりますが、世界中のあちこちでPentatonixのアレンジの真似が流行りました。

少なくとも、多くの日本のアマチュアのバンドや奏者は、「アメリカで流行ったアカペラスタイルの真似」をするだけだったのです。

アマチュアバンドは顕著にカバーをしたがります。Pentatonixがクラブサウンドを奏でればそれを真似し、HomeFreeがカントリーを歌えばそれの完コピを目指し、そうやってアカペラを楽しんで来たのです。一方アメリカでは、とある幼なじみ3人組が全く新しい自分たちのスタイルのアカペラを創り上げていたと言うのに。

どれだけPentatonixを模倣して良いものを作っても、オリジナルではなく、世界初ではなく、「アメリカのPentatonixの2代目」なんですよ。これ、ちょっと寂しくないですか?


もっと失敗するべきだと思う
僕はもっと奏者が自分たちの頭で考えて、「Pentatonixのこの曲かっこいいからイイネ!」ではなく、「なんでこの曲格好良く聴こえるんだろう?」とか「どうやったら自分たちでカッコいいアレンジをつくれるんだろう」って考えなきゃダメだと思っています。

必死に考えて挑戦した結果、どうしようもない「ダークマターな演奏」が出来上がっても良いと思うんです。そうやって失敗して、どんどん新しい事に挑戦して行く中で「これは良い/これはダメ」と言う感覚が養われて行くのですから。

「これカッコいいね!じゃあ真似しよう!」

では絶対にそれ以上のものって出来ないし、何も新しいものって生まれないんですよ。そうなってしまうと、結局、日本から世界にPentatonixのような衝撃を与えられるようなバンドは生まれませんし、ずっと永遠に二番煎じの繰り返しだけになってしまいます。そして、これは日本のアカペラファンとして凄く寂しい事だと僕は思います。


考えるバンド/挑戦するバンドが増えて欲しい

「じゃあどうすれば良いのか?」

と、問われても僕も正解はわかりません。だからこそ僕も試行錯誤しています。
既に「世界的に全く新しい衝撃的な音楽」の答えをしっていたら、とっくに自分のバンドでやっていますし、恐らく僕はアマチュアアカペラブロガーではなく一流の音楽プロデューサーになっていると思います。

今までTake6やVox Oneの音楽に溢れていたところにいきなりこんなもの出せますか?Pentatonixは本当に凄いですよ。

それでも彼らだって最初からこれができたわけではありません。

ベースパーカスが加入するまえの演奏です。
確かにハモっていますし、アレンジも前衛的ですが、どう聴いても失敗作ですよね。サークルライブのオーディションにこの3人バンドが居ても落ちると思います。しかも当時Pentatonixのスタイルは世の中に広まってないんですから。「お前等は何やってんだ?」なんて言われてもおかしくないのではないでしょうか?


まとめ
僕が大好きなJacob Collierも最初は歌がうまい多重録音少年程度でした。

それでも今ではかなり有名になっていますよね!mokabuu.comでも何年も前にかいたJacob君の記事が今になって読まれています。YouTubeの9作目で、楽器とアカペラを思い切り混ぜて演奏した「Don’t You Worry ‘Bout A Thing」あたりから知名度が爆発的に伸びて行ったのを覚えています。意外かも知れませんが、彼は9作目まではあまりアカペラ演奏と楽器を混ぜたりはしていませんでした。楽器か声どちらかがメインになっていたのです。真意はわかりませんが、たぶん彼なりの工夫があっての9作目だったのだと思います。


※ちなみに僕が1番好きなのはこのDon’t You Worry ‘Bout A Thingです

JacobだってPentatonixだって試行錯誤があっての今なんです。Pentatonixだってもとはアマチュアバンドなんですよ。

もっと沢山のバンドが「無難にカッコいいもの」や「良いものの模倣」を越えて、自分たちで考え抜いて革新的なものを産み出す方向にシフトして、願わくば日本からPentatonixのようなバンドが生まれたら熱いなと思いました。


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