週末に大学時代の先輩に誘われて老健にて歌ってきました。
上手に言葉にできませんが、音を奏でることは1人でも出来ても、やっぱり音楽って一緒に演奏してくれる仲間と聴いてくれるお客さんが居てはじめて心に響くものなのだなと再認識しました。
さて、そんな素敵な週末を一緒に過ごしてくれたメンバーの大半は、僕が大学1年生でアカペラサークルに入った時にサークルの執行代として活躍していた憧れの先輩でした。こうやって当時お世話になった先輩と歌うのは恐らく3年ぶりでした。そんな中で、自身が大学1年生でアカペラを始めたばかりの頃をいろいろと懐かしく思い出したので、記事を書きたいなと思います。
僕が一番得意なパートはボイスパーカッションです。
大学1年生の2月頃、アカペラサークルで先輩になるにあたっていくつか不安があったのですが、その中でも1番の不安は「ビートボックス歴10年の後輩が入って来たらどうしよう」と言うものでした。音楽のサークルである以上、どうしても演奏の技術によって優劣がついてしまうことはあります。これは音楽系のサークルである以上は健全なことであって、避けられるものではありません。
その中でビートボクサーがもつ、「オシャレなサウンド」や「激しい連打」や「独特のグルーヴ感」に対してある種コンプレックスのようなものを持って、猛烈に練習していた時期もありました。そんな時に先輩に言われた一言を紹介したいと思います。
アカペラ歴はお前の方が長いかも知れないし、何よりこのサークルでの経験は確実にお前の方が長い。そこから学んで来た中で、後輩に還元できることがあれば還元すれば良い。
別に人それぞれもっている良さは違うんだから気負う必要は無いよ!
後輩が出来ると「後輩に良いところをみせたい!」とか「後輩よりも上手じゃなきゃいけない!」と言う、気負いだったりプライドのようなものが芽生えますよね。これは誰にでもあるべくしてある感情なのではないかなと思います。
ただし、中には当然後輩の方が得意なこともあります。例えば大学3年生の春、僕は「喉ベース」が全く出来ませんでした。しかし同じ学生マンションに入居してきた後輩は高校生のころからビートボックスを嗜んで来たビートボクサーでした。僕よりもクリアな「Kスネア」と僕が全く出来なかった「喉ベース」の使い手でした。
そこでプライドを捨てて彼に「喉ベースのコツ」を聴いてみたところ、なんと一ヶ月もしないうちにすんなりと「喉ベース」の音が鳴るようになりました。また先輩として威厳を保つために「Kスネア」も猛練習しました。結果、今では「Kスネア」並びに「リムショット」は僕の一番得意な音になりましたし、ビートに「喉ベース」を入れる事ができるようになり編曲の幅も演奏の幅もグッと広がりました。
これはビートボクサーの後輩が出来なければ絶対に習得し得なかった技術です。
出来ない事は出来ないと認めて、目の前に居る先生に教わりましょう。そして全力でキャッチアップして、先輩として技を「完コピ+α」して返せるようになってやろうじゃないですか!
先輩になるにあたって「常に自分の演奏に誇りをもてるようになってほしい」と思います。
そしてその「誇り」は「常に向上心をもって練習する」ことでしか得られないと思います。
自分に自身が持てないと、後輩の事が怖くなります。
「なめられたらどうしよう」
「どうぜ私は誰からも尊敬されないんだ」
何か1つで良いです。
誰にも負けない「自分の得意」を作ってください。
僕はそれが「音量」と「連打」でした。
どちらもボイスパーカッションに置いて最重要要素ではありません。それでも外のライブに出ても、「音量」と「打ち数」だけは誰にも負けませんでしたし、そこだけは自分の演奏に誇りを持つ事はできました。打ち上げとかでも「音圧凄いですね」と言ってもらえる事で自信にも繋がりました(例えその日どれだけリズムが乱れてしまっても)。
1個、誰にも負けない強みが出来ると、不思議と自信が芽生えます。自信が芽生えると、どんどん得意な領域が広がって行きます。苦手な「一定テンポでの演奏」や「後ろに重心を置いたグルーブの作り込み」に取り組むときも得意で誇れるところがあったからこそ頑張れたんだと思います。
辛い時や自信をなくした時でも誇れる、自分だけの強みをもてるように、長所をひたすら磨いてください!
どんなところであれ、自分に自信をもっている先輩は輝いて見えるものですよ!
冬があければ直に春がやってきます。4月に頭には新入生が入ってきます。
2月3月の2ヶ月なんてあっと言う間です。
1年生のこの時期の自分の不安や期待を思い出しながら、当時を振り返って書いてみました。せっかくサークルに入って、共通の趣味をもった仲間と大切な人生最後の学生生活を過ごすのです。是非、サークル生活を素敵なものにしてください!
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