僕が高校2年生の時にMichael Jacksonさんは惜しくも亡くなられました。
当時はMichael Jacksonの曲を熟知したいたわけでもなく。今度しばらく「カラオケのネタになる。」と思いその日のうちにTSUTAYAに駆け込みMichael JacksonのCDをかたっぱしから借りて来て聴いたものです。
今だからこそ。
彼の歌の技術、とくにリズム面には卓越したものを感じます。彼のグルーブは間違いなく8の字でそれが彼の独特なタメを出して歌詞に魂を乗せています(※)。休符を感じているからこそ直前で息を詰まらせたり、敢えて休符の部分にフェイクを入れて来たり。音楽的なことを言うとキリがありません。
しかし、僕が今回息をのんだのは彼のもつ・彼がつくり出す世界観です。
※彼は英語話者にしては母音をはっきりと発音します。その証拠にaeiouの時の口の形がはっきりしています。しっかりと口蓋や舌を使って歌うので歌詞が非常にはっきりとして伝わりやすくなっています。そしてその発生が彼独特の強拍に乗り心地よいマイケルのリズムが産まれていると僕は思います。
今回私が所属するアカペラシンガーズK.O.E.のサマーコンサートの最後の演目でもあったHeal The Worldです。
【雑記】アカペラシンガーズK.O.E. Summer Concert PRODUCERS【無事終演】
実は我ながらサークルの後輩達の演奏がすき過ぎて原曲を聴き返しているうちにこの記事を書くに至ってしまいました。笑
このHeal The World物凄い世界観だと思いませんか?
一言で言ってしまうとこの曲のメッセージって「世界平和」ですよね。PVには世界中の貧困・人種差別・抑圧弾圧などに苦しむ子供達が描かれています。
この曲ラストのサビにかけてバックコーラスもマイナーチェンジして行きます。
最後には皆で声を揃えて歌っています。その中で1曲を通してこれだけ歌詞に想いをこめて歌えるJacksonって何者なんだって思います。
優しく包み込むように歌うメロだったり、力強く想いを全力で叫ぶブリッジだったり。
彼の底知れなさに言葉が見つかりません。
上手く書けませんが、鳥肌物ですよ。
次にMan in The Mirrorという曲です。
人種差別・環境破壊・戦争に対するメッセージを含んだPVです。
物凄く比喩表現の多い歌詞も特徴的です。
そのくせにサビはメロに比べて凄く素直な歌詞なんですよ。この映像とこの歌詞のマッチング。これもまた「凄いな」って息を飲む事しか出来ませんでした。
ざっと意訳するとこんな感じです。
まずは鏡に写る自分から変えて行こう
世の中を良くしたいなら自分を見つめ直して
まずはそこから変えて行こう
こちらのsmooth criminalにも色んな逸話があります。
Smooth Criminal 「殺し屋マイケル」 マイケル歌詞日本語訳
Michael ♪Jacksonの音楽について語ってみるブログ
特に僕は2個目の「Michael ♪Jacksonの音楽について語ってみるブログ」さんにインスパイアされました。
マイケルの腕の腕章の話とsmooth criminalに込められたメッセージの話です。
マイケルの腕章は「若い世代の人達の為に尽くす」という彼自身の決意を表したもの、とのことです。Heal The WorldやMan in The Mirrorを見ていても納得出来ますよね。それこそWe Are The Worldもそうですし。
またそう言った視点から見ると「Michael ♪Jacksonの音楽について語ってみるブログ」さんに書かれている「smooth criminalは性犯罪に対する警笛」というメッセージも納得出来ます。
マイケルジャクソンの懐が計り知れないです。
Heal The Worldに関しては作品の発表を契機に「ヒールザワールド財団」という組織まで立ち上げられています。
彼の曲には必ず何かしらの世界に訴えかけるメッセージが隠されています。それって凄い事だなと。彼なりの世界観が伝わって来て彼が何に嘆かんとしているのか伝わって来て鳥肌がたつ。未だかつてこれだけ歌に想いを込める事が出来た歌手って何人いたのかな?と思いました。
Jacksonの曲は彼が痛みを知っているからこそ癒しがあるのだと僕は勝手に思っています。
世界問題に対する彼の嘆きや彼の痛みが歌となって世界へと語りかけられているのだと僕は思います。世界問題に対する彼の魂の叫びなんだなと。
サークル生活も楽しい事ばかりじゃありません。
辞めたくなることだって沢山ありますし、なんで自分が歌っているのかわからなくなるときもあります。言ってしまえばただの趣味であり辞めたところで死んだりなんかしないわけですし。世界問題に比べりゃありえないぐらい小さな問題ですよ。
趣味のはずのサークル活動で嫌な思いをしたり傷ついたり。
それでも一瞬の楽しい嬉しい至高の時の為に活動しているわけでして。
沢山悩んで沢山傷ついて沢山頑張って来た彼ら彼女らだからこそ、この全体曲がここまで感動的なものになったのだなと個人的に思いました。凄く良い歌を聴けました。
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