「皆で」
僕が一番好きな言葉であり一番嫌いな言葉です。
世の中には皆でやるべき事と皆でやるべきでない事があります。
そこを間違ってしまうと“馴れ合い”が発生してしまい
ついつい自分たちに甘くなってしまって目標達成が難しくなってしまいます。
その中でも「皆で」やるべきことと
バンマスがやるべき事ってかなり異なってくると思ったので
それを踏まえてバンマスとメンバーにそれぞれ求められる
役割・能力の違いを記事にしてみたいと思います。
バンドメンバーには純粋に「プレイヤーとしての歌の能力」が問われるのに対し
バンドマスターには「コミュ力」「経営力」「組織形成力」が問われると思います。
如何にバンド内出のコミュニケーションを円滑化するか
如何にバンドを運営していくか
如何にバンドを組織として成熟させられるか
これらがバンマスに問われる能力です。
バンドマスターって言わば“バンドの経営者”のようなものです。
バンマスの仕事はバンドの社長業です。
自社の社員をモチベートして
自社の社員のパフォーマンスを最大化して
自社の成果をあげるのが社長の役割であるように
バンドメンバーをモチベートして
バンドメンバーのパフォーマンスを最大化して
バンドの成果を上げるのがバンドマスターの役割なのです。
またバンドの最終決定を下すのもバンマスの大きなお仕事の1つです。
「皆で」話し合うのは大切ですが「皆で」決断を下すのならばリーダーは必要ありません。
バンドマスターにはどんな難題でも敢えて全部の責任を負って
「これだ!」と最終的な決定を下すためのリーダー職と言う側面も強くあると思います。
そこで必要なってくるのが大きく3つ。
「コミュ力」
「経営力」
「組織形成力」
なのではないかなと思います。
バンマスとしてバンドの舵を取ってバンドも自分も活躍するためには
歌以外の練習をする必要があるのではないかと思います。
そしてこの練習って実は所謂“遅咲きの人”の方が積み重ねて来ている傾向が見受けられます。
とりあえずバンマスとして活躍したければ
バンマスになる前に他のバンドで“バンドの中で歌以外での自分の仕事”を見つけてください。
なかなか歌が上達しない人だと
歌で足を引っ張ってしまっている分その他のところでバンドに貢献しようと
必死に自分の役割を探してそれをひた向きにこなしている人が多かったりします。
そう言う人達ってやっぱりバンマスとして強いなと感じます。
「頑張って葛藤している人の気持ち」と「葛藤している人の周りの気持ち」両方を
察する事をして来ているのでバンド内に蔓延る感情に敏感になり
その時々でモチベーションとパフォーマンスを最大化する工夫をすることが出来ます。
はじめから第一線で活躍し続けた人でも
“気の利く人”がバンドマスターをしているバンドってやっぱり外から見ていても
魅力的に見えますし自分もそのバンドに入りたいなって思えます。
要は歌以外の場所でもバンドに貢献することで培える
「バンド全体を俯瞰すること・人の気持ちをしっかりと考える事」に慣れる訓練が
大切だと思うのです。
また余談ですがバンマスがすることになるであろう
申請や予約そして運営系の雑務の経験を事前につんでおく事で
そのノウハウを培う事だって出来るわけです!一石二鳥お得ですね!
これは簡単に一言で表現できると思います。
「歌いたい人」or「皆で何かを達成したい人」
僕は「歌いたい人」にはバンマスはオススメしていません。
何故ならば歌以外に頑張るべき事があまりに多いからです。
逆に「皆で何かをやりとげることに生き甲斐を感じている人」には
バンマスはものすごくオススメしています。
人の苦しみや悲しみを汲み取って、人の成長を見守り、人の成長を喜べる人間には
バンマスという役職はきっと楽しくてたまらないお仕事なはずなのです。
自分が歌うことそのものよりも、
音がとれなかったAちゃんとそのAちゃんに苛立っていたBくんがそれぞれ成長し
Aちゃんは1人で音がとれるようになりBくんもそのAちゃんの個人練に付き合うようになった
この事実に喜びと感じてそれを自身のバンド練のモチベーションに出来る人間が
バンドマスターをやるとバンド内環境が凄く良くなるのではないかと僕は思います。
僕はバンドマスターに求められる「役割・能力」って歌そのものよりも
組織運営に近いのではないかなと思っております。
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