ボクの答え
覆っても演奏できるし、覆わなくても演奏できるのが最強の奏者。
覆って演奏できないのも論外だし、覆わないと音がしっかり入らないのも論外。
ざっくり書いたので言葉尻がきついですが、これが本音です!
だって覆うことで音色を変えられるのがマイクを覆う利点ですからね!
覆わない演奏/覆った演奏ができないと表現の選択肢のうちの半分が消えちゃいますよ。
なんでいきなりこんな記事?
まずは、これから始めませんか?、と考えます。
リハーサル・スタジオに、
ライヴハウスの楽屋に
カラオケ・ボックスに
家電量販店に
公民館に
職員室に
もう、どこにでも
これを貼って欲しい。
PAでのハウリングが激減し、声の音質が格段に良くなります! pic.twitter.com/2qeuw4f2Kf— Kenji Nakai ミキサー / エンジニア / プロデューサー @ Los Angeles (@kenjinakai101) August 28, 2019
Twitterで見かけたこちらのツイートと、それに伴う議論がきっかけでした。
ちなみにボクはもともとマイクは覆わない派でしたよ。
2014年の書いた記事にはこんな風に綴っています。
ただ2019年現在では、一概にマイクを覆うのはNGという考え方は古いように感じています。
マイクを覆った音は楽器やハーモニーに重きをおいた演奏には合わないと思っていましたが、PentatonixのKevinを見続けたことで意見が変わったのです。
彼は自分の手でマイクを覆うことができるシチュエーションでは常にマイクを覆っています(チェロを弾いているときは覆う手がないので覆っていませんが)。
それでもバイオリンと合わないなんてことはないですよね。
バリッバリに合わせてきます。
つまり、今までボクがマイクを覆ったときに楽器やコーラスと喧嘩したのは、ボクのマイクを覆って演奏する腕前が悪かったのだなと反省したのです。
最後はPAさんとの打ち合わせ
あとは最後はPAさんとの信頼関係になると思います。
昨年の夏に、バンドのレコーディングをした際に後輩にこんなことを言われました。
後輩「つねこーさん、珍しくマイク覆ってるんですね。」
ボク「流石に歳だから音圧出なくて。」
後輩「Pentaっぽい音色意識してこもらせてるんですか?」
ボク「低めの音をこもらせたいのよ。」
後輩「じゃあゲインとイコライザいじるんでマイク覆わずに次通して見てもらっても良いですか?」
結果、こもっているけど輪郭がたった綺麗な音になったんですよ!特にボクが欲しかったKevinみたいな低めの音が綺麗に響くように出来上がりました。
ボクがそのとき感じたのは、自分のこだわりだったり演奏を熟知してくれているPAさんがいるって素敵だなってことでした。わざわざ自分が工夫しなくても、生音でしっかりと素材ができていれば、こんなに美味しく料理してもらえるのだな、と。
まとめ
とはいえ、多くのかたがTwitterで言っていたように「元となる音」がしっかりと鳴っていなかったら、マイクを覆っても覆わなくても良い演奏なんてできるわけがないのです。
Kevinだってマイクを覆う/覆わない以前に、集音マイクで演奏していた時代だってありましたよね。それでもバチクソうまかったし、バチクソ綺麗な音が鳴っていたじゃないですか。
マイクを覆って狙った音を出すのはあくまで表現の手札の1つに留めて、マイクを覆ったときの音の特性を知った上で、マイクの覆う/覆わないを使い分けられる奏者になれたら良いなと、ボクは考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。