残念!それが職務資格制度だ!
タイトルを見てこの記事を開いてくださった方も多いでしょう。
でも残念ながら僕にはこの世の中の流れを変えることは出来ません。
これが日本が必死に模倣しているアメリカ式の「職務資格制度」なのです。
「職務資格制度」は職務の中身や難易度を明確化し、それに応じて報酬を決める仕組みです。なので「職務資格制度」を採択すると、通常であれば、
国や地域 & 職務の中身・難易度
で報酬が決まることになります。
なので、同じ年次や役職でも国や地域 or 職務が異なればお給料も変わります。
共に入社10年目のSales ManagerとEngineering Managerのお給料は変わってくるよ、ってお話をしています。
※余談ですが上記の例だと、基本給が高いのはEngineering Managerで、賞与額が大きいのはSales Managerでしょう。
職能資格
日本はこの制度が敷かれている会社さんが多い印象を受けます(あくまでもなんの根拠にも準拠していない僕の個人的な直感です)。
「職能資格ってなに?」って話ですよね。
「職能資格」は、従業員が持つ能力を測る指標です。この能力ってのがミソなんです。
職能資格で報酬を決めるって言うのは下記のようなことです。
- 蓄積された能力(潜在+顕在)で報酬を決める
- 特定の職務に関する能力ではなく、すべての職務に共通する能力で報酬を決める
- 「人(能力)」ベースで報酬を決める
つまり「その会社におけるジェネラリスト」が評価される仕組みなんですよ。
当然、年功序列色が強くなるので、会社のことをたくさん知って、年次を積み重ねた人ほど高額報酬を受給しやすくなる仕組みです。
職務資格
それに対して、職務資格をもう少し詳細にみてみましょう。
職務資格で報酬を決めるって言うのは下記のようなことです。
- 職務ごとに「職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)」定義し、定義された職務を遂行できれば、10年目だろうが1年目だろうが報酬は同じになる
- 職務価値(ジョブサイズ)により報酬が決定されるため、人材の市場価値が報酬に反映され易い
つまり、「人に対して報酬を支払う」というよりは「遂行している職務に対して報酬を支払う」と言う「仕事ありき」の報酬制度です。
なので、職務資格制度が根付いているアメリカなどでは、ジョブローテーションの概念などがないのです。
あなたはこのエンジニアです。エンジニアの仕事は職務記述書に書かれている職務です。これを遂行すればいくらの報酬を支払います。遂行できなければクビです。よろしゅう。
ってな考え方な訳です。
時代は職務資格制度よりに流れている(?)
の記事にも書きましたが、日本は確実にアメリカの制度を真似て、アメリカの制度に近づいています。とくにここ数年。
会社に何年務めたか、ではなく、今あなたは何ができるか・あなたが担当している職務の価値は市場でどれぐらいの価値があるか、が大事になるのです。
最初の話に戻りましょう。
共に入社10年目のSales ManagerとEngineering Managerのお給料は変わってくるよ、と記載しましたね。
営業(Sales)はぶっちゃけ誰でもできます。
なのでアメリカでは営業職の給与はめーちゃくちゃ低いです。
でも、売れる営業は貴重です。
売れる営業は市場でも価値があります。
なのでセールスインセンティブがめちゃくちゃでかいのがアメリカの営業の特徴です。売り上げの10%〜20%とかもらえるところもありますからね。一攫千金の職業な訳です。
※5奥円売り上げたら5000万円〜1億円のインセンティブが入ると言っています。
逆にEngineering Managerは、あまりインセンティブは出ないかもしれませんが、2000万円前後に相当するぐらいのお給料が支払われます。それだけできる人が少ないのに対し、市場のニーズも高いからです。
これはあくまでも一例なので、ぜひ気になった方はGoogleでいろんな会社のいろんな職種の報酬を調べてFactを確認してみてください。
まとめ
話がそれまくりましたが、僕はこれからの時代は、今あなたは何ができるか・あなたが担当している職務の価値は市場でどれぐらいの価値があるか、が大事だと思います。
そのために、自分のなんのスキルを今伸ばしたいか考えると良いのではないでしょうか?
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