【アカペラ】ドラムと比較!ボイスパーカッションだからこそ求められる技術!


僕はドラム至上主義者
僕はもともとロックバンドでドラムを叩いていてそこからアカペラのボイスパーカッションに入って来た変わり者です。(少なくとも僕の知っている限りでは)素人のアカペラのボイスパーカショニストでドラムから入ってきましたって人はあまり見ません。

そんな僕はドラム至上主義者に部類されるのではないかと自負をしております。
ドラムは体で感じたグルーヴがそのまま音になって出るのに対し、ボイスパーカショニストはグルーヴを感じていなくてもなあなあで演奏出来てしまったり、ボイスパーカッションだからと打っているリズムがおかしかったりと今までも再三このブログでぶーたれて来ました。

が!

今日は逆に「ボイスパーカッションだからこそ!」って記事を書いてみたいなと思います。「ボイスパーカッションがドラムよりも高度なところ」をテーマに記事を掘り下げて行きます。



1.メンタル強者でないとボイスパーカッションは無理?
これは僕がドラムからボイスパーカッションに転向し真っ先に感じた難しさです。
ボイスパーカッションはドラムに比べて非常にヒューマンエラーが起こりやすいです。特に緊張で心拍数が上がったり息が切れたりしているときは要注意です。

自分の体が直接楽器になるのでドラムに比べて心拍数や呼吸のコンディションが直に影響してきます。緊張すれば(これはドラムもですが)テンポ感が狂います。テンポが狂えばグルーヴも失われます。

そして息が上がれば音が出せなくなります。
よしんば音が出たとしても音の深みが無くなったり、しっかり余韻を残せずタイムが崩れたりと演奏に大きな影響を出してしまうのがこのブレスです。

「ライブ終盤になり息があがってきた!」

プロのバンドマンの演奏を見ていてもよく見受けられる光景ですが、これはアカペラのボイスパーカッションですと大事件です。

僕はボイスパーカッションに転向してからの方が走り込み等の体力をつけ息を安定させるための練習をしましたし、ライブ等でいかに緊張しないかメンタルについて考えるようにもなりました。体のコンディションがより直に音に出てしまう。これは間違いなくドラムよりもボイスパーカッションの方が難しいところだと思います。


2.リズムを感じられない / リズムを出せない
「同じリズムを打っているはずなのに出したいリズムが出せない!作りたいリズムが作れない!」

なんてことよくあるかと思います。
リズム隊あるあるですよね。
これはボイスパーカッションの方が頻繁に直面する問題です。

例えばドラムでのハイハットの裏打ち。
これはずっと裏拍で左足を踏めなければそもそも鳴らないで出来ていない時に原因がわかりやすいです。叩けていないからだ、と。しかしながらボイスパーカッションは体で感じられないリズムも上辺だけで演奏出来てしまいます。なので自分の苦手や弱点の発見がドラムに比べて難しくなるのです。

左足でのキックが苦手でもバスの3連打が出来てしまいます。
タムを回せなくてもその音なら出せてしまいます。

そしてそもそも演奏する際に体でリズムを感じる必要が無いのでなかなかリズムを正しく感じられているのか図る術が無いのです。ドラムのように叩いたときの跳ね返り等の手応えも無いためリズムを体感するのが非常に難しいのです。だから何故か反復横跳びするようにステップを踏みながら演奏するビートボクサーまがいの奏者や腕をぶんぶん振り回すかつての僕みたいな奏者が現れるのです。

外観上みっともないですが最初のうちは誰もがそうやってどのようにリズムを感じたら良いのか試行錯誤することになります…。


3.音を出すまでが一苦労
ドラムは勿論良い音悪い音いろいろありますが、とりあえずスネアを叩けば、なんなら殴ればとりあえず音は鳴ります。しかしボイスパーカッションでは蹴ろうが殴ろうが叩こうが捻ろうが出ない音は出ません。自分で時間をかけて会得しなければ音が鳴らないのです。

ドラムに比べて音を出すための訓練にかかる時間が段違いにかかるなと言う印象を受けるのがボイスパーカッションです。慣れればその分音の種類も音色の使い分けもドラムよりも自由度が高くなるのですが、それまでに自分の中に音色を精製するのに物凄く時間がかかります。

「スタート地点がドラムの遥か後ろにある。」

初めてボイスパーカッションの演奏をした際にそういった印象を受けたのは今でも覚えております。自分が理想としているドラムの音を探求した後に、ではどうやったらその音が口から出せるのか必死に考えなければなりません。そしてその出したい音を出している人が1人も居なかったら物凄くイノベーティブなことをしなければなりません。

たとえただのスネアドラムの打音1つでも創造的な練習がつきまとう。
これが1つボイスパーカッションの難しかったところでした。


ボイスパーカッションはボイスパーカッションで難しい!
上記の3つが僕がアカペラのボイスパーカッションに転向して感じたボイスパーカッションの「3大難しい」です。僕がドラム至上主義者であることに変わりはありませんが、たしかにボイスパーカッションはボイスパーカッションで難しいですしそこに面白さもあります。

是非ボイスパーカッションを嗜む方はドラムを表現する上でのドラムの基礎練習を怠らずに、その上で、如何に自分のボイスパーカッションを作り込むかイノベーティブな練習もしてみてはいかがでしょうか?

音を出す練習に時間がかかるだけに、音色の使い分けが出来るようになるとスティックの持ち替え等無しに音色を変える事が出来るようになるので本当にクリエイティブな事が出来ますよ!

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