【アカペラ】なかなかオーディションに受からない?〜和音合わせなんてやめちまえ!〜


オーディションの点数は2つある!

僕はオーディションの点数には
2つの点数があると思っています。

1つは減点されていく点数で、
1つは加点されていく点数です。

前者は演奏を聴いて行く中で
マイナス要素となるものです。

逆に後者は演奏を聴いて行く中で
プラス要素として働くものです。


マイナスの考え方とプラスの考え方
じゃあこのマイナスとプラスってどんなものなのか?

下記に練習を例に一個例をあげてみました。

▼マイナス要素

  • コーラスの練習は「ミスをせずに和音をならす練習」
  • リズムの練習は「走らない練習」「もたつかない練習」
  • リードの練習は「音を外さずに正確に当てる練習」

▼プラス要素

  • コーラスの練習は「それぞれがやりたい表現を大げさにやってみる練習」
  • リズムの練習は「身体が自然に動くようになるまで自由に試行錯誤する練習」
  • リードの練習は「歌詞を解釈して徹底的に自己表現をする練習」

上記はあくまで一例ですが、
マイナス要素とプラス要素では、
同じ練習でも着眼点が変わります。


何故別の点数なのか?

なんでプラス要素とマイナス要素を別の点数と表現したのか?

それは2つが相容れないからです。

じゃあ例えばですよ、
「コーラスが完璧にハモっていて1音も外さなければお客さんは満足するのか?」
と考えてみましょう。

恐らくそれだけではお客さんは満足しないでしょう。
そしてハモる練習をしていても、いくらハモっても、
まったく表現をしていないコーラスでは何も響かない演奏になってしまいます。

逆にですよ。
「魂のこもった表現力溢れる演奏なら不協和音がなり続けてもお客さんは満足するのか?」
と考えてみましょう。

これも答えは否です。
“極度にハモらない演奏”を聴き続けると凄く気分が悪くなります。
表現力があって伝えたい想いがあれば和音合わせを全くしなくて良いと言うことにはなりません。

「表現」とか「熱量」とかは
「基礎練習をしなくて良い免罪符」ではないです。

逆に「綺麗な和音」とか「安定したリズム」
「表現の稚拙さを覆い隠す鎧」ではないです。


まとめ
本当に良い演奏をするためには
お客さんに音楽を届ける必要があります。
そのためには上記で言うところの
プラス要素は必要不可欠です。

そしてプラス要素を届けるためには
その阻害要因となっている
マイナス要素を排除する必要があります。

プラスばかり伸ばしても
マイナス要素が多過ぎては
せっかく伸ばした要素は届きません。

また逆も然り。

マイナスを削りに削っても
そこから届くプラスが無ければ
お客さんの心は動かないのです。



最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。


コメントを残す