突然ですが、皆さんは「オーディションの評価」と言われてどんな評価方法をイメージしますか?
僕はパッと思いつくのは以下の2種類です。
- 自分が良いと信じたものを評価する音楽プロデューサー的な評価
- 組織の発展と目の前の企画の成功を天秤にかけた評価する人事評価
どっちが良くて、どっちが悪いというものではありません。
なぜならば、この2つって全く性質が異なるものだからです。
だからこそ、どっちの評価を求められているのか間違えると大変なことになります。
今日はそんな「評価」について記事を書きたいと思います。
JAMやアカスピなどの評価は「音楽プロデューサー型の評価」が向いているでしょう。
なぜならば、演者が所属する組織は存在しないため、そこに人をとどめておく必要がないからです。
優れた耳と目と感覚を持った評価者が、良いものを選んで、イベントの質を上げれば、それだけ応募も増えてイベントとしても大成します。
逆にサークルなど、そこに組織があり、人が所属している場合は「人事評価」が向いているでしょう。
サークルライブの質だけを求めて、サークル員の感情をないがしろにすると、例えライブが成功しても次の機会は永遠に訪れません。
だからと言って、下手くそなやつをサークルライブに乗せれば良いと言うわけではありません。
ただ、JAMやアカスピのようにお前の合否はコレという「結果先行」の評価ではなく、こういう基準に則って聞いたらお前のパフォーマンスはコレという「評価基準先行」の評価をすることは大切です。
どの論文を読んでも書いてあるのが、評価は「公平性と納得性が大事である」と言うことです。
この2つが欠けてしまうと、評価のたびに不満が増幅し、組織から人がいなくなります。
人のたまりがないイベントは、ステージの質だけを追求すれば良いので「音楽プロデューサー」が良いものを選び抜けば成功します。
が、サークルなど組織の場合は、いくら良いものを提供しても人が残らなければ組織は荒廃してしまうので、JAMやアカスピなどのイベントとは評価の方法も目的も少し異なるのです。
誤解して欲しくないのですが、組織を存続させるために下手くそなやつでも合格させておけ、ってことではないです。
下手くそなら、下手くそなりに不合格になってもらうのが、正しい姿です。
ただし、不合格にする以上は「公平性と納得性」が大事になります。
評価の時は以下が大事になります。
- 評価項目が妥当
- 評価項目の定義や行動例等がわかりやすい
- 基準が明確でわかりやすいか
- フィードバックが実施されている
- 評価結果に関する情報提供やアドバイスがなされている
- 評価項目や基準がオープンにされている
- 評価結果のフィードバックが行われている
- 評価者と被評価者の信頼関係がある
- 合否への反映は適切に行われている
参考:https://www.hrpro.co.jp/agora/5211
僕は自分が評価する時はプロデューサーには事前に「俺は評価結果を包み隠さず話す人だよ!」と宣言しますし、フィードバックや説明を求められた際は採点基準と点数とその理由を事細かに説明するようにしています。
組織が介在する以上は、人が財産であり、人に見放されたら終わりなんです。
サークルライブが失敗しても、サークル員がいれば再チャレンジできるけど、サークル員がいなくなったら例えライブが成功しても次はないですからね!
人が人を評価すると言うのは大変なことです。
当然、どれだけ納得性のあるロジックを組み立てても、最後は個人の感情が干渉します。
不合格と言われたらムカつきますし、合格と言われたら嬉しいものです。
ただ、せっかくサークルに入ってくれた仲間を失わないためにも、頑張ってくれている仲間を失わないためにも、審査を始める前に審査員とは最低限、以下の点について練り合わせておくのがオススメですよ!
- 評価項目
- 評価項目の定義や行動例等
- 基準
- 評価結果に関する情報やアドバイスの提供について
- 評価項目・基準の周知について
- 評価結果のフィードバックの実質ついて
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