今日はみんな大好きVox Oneのお話です。
僕はVox OneのI Wishはフィルインの練習曲として最適な曲だと思っています。ドラミングする上で大切なエッセンスが詰まっていますし、何より自分が1年生の時に先輩に
「I Wishのフィルインを研究してみるのです。」
とアドバイスしてもらい研究したのが凄く後に生きたので僕は後輩にはこの曲のフィルインの研究を勧めています。
が!
先日愛弟子が「どうしてもこの曲のフィルインが覚えられない」と言って僕のもとを訪ねてきたので今日はフィルインを覚える時のコツについて書きたいと思います。
フィルインを覚える時には、いくつかのコツがあります。
今日はその中でも中級レベルの話をしようと思います。
今日、紹介するコツは「ベースラインを観察すること」です。
I Wishのベースラインをいくつかに場合分けしようと思います。
A
Looking back on when I
Was a little nappy headed boy〜
B
Even though we sometimes
Would not get a thing〜
この2種類とそれ以外に分けられるかと思います(それ以外が多いのはここでは割愛します)。
さて。
まずはAの部分から見ていきます。
Was a little nappy headed boy[フィル①]
Then my only worry
Was for Christmas what would be my toy[フィル②]
と入りますよね!
①は同じメロの中にあるフィルなので、あまり裏を強調したり曲を止めるようなフィルは入りません。逆に②のフィルはメロの転換点で打つフィルなので、裏拍を強調して曲を止めるようなフィルが入る訳です。
2番のメロの転換点で連打が入るのは、1番よりも盛り上げるためですね!なので3番では、2番よりも激しい連打が入っているはずです。
Joy the day would bring
ここのフィルもベースの動きに合わせて動いています。
なので、ベースが原曲と違うことをやっていたらここのアプローチは変わって然るべきですね!
ちなみにこの曲、途中でレガートするところがあるかと思いますが、あそこもベースがワンフレーズ歌い終えるのを待ってからレガートに入っています。前半からベースと一緒にレガートに入っているように聴こえますが。ちゃんと聴くと、とっさにハイハットを合わせているだけで本格的にレガートするのはその後からです。
ってな感じで、パーカスだけ聴いてもフレーズが覚えにくかったり、曲の解釈が難しかったりするケースもあります。
そんな時は、ぜひ他のパートにフォーカスして曲を聴いてみてください!
ボイスパーカッション以外のパートにボイスパーカッションの答えが隠されていることなんてザラにあります。
特にI Wishはパーカスの基礎曲としても有名なのでパーカスに耳が行きがちですが、汲み取るべきエッセンスはベースとのコミュニケーション部分にあると僕は思っています。
もちろんコピーすべきおしゃれなフィルインも全部含めて。
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