【アカペラ】卒業目前の幸せ!良いアカペラコーラスとは?上手いリードボーカルとは?僕の自慢の後輩の話【バンド練】


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先日僕にとって最後となる4年間所属したサークルでのアカペラコンサートを終えてきました。そんなコンサートの際に、昨年から後輩と歌って来た「さざなみ」と言うバンドで凄く嬉しいことがあったので記事を書いております。

どうも!



最後に最高の形で後輩の成長を目に出来た
さざなみは可愛い後輩5人と歌っているバンドなのですが、その中の1人であるあなこー君(仮名)がバンドに投げてくれた言葉が物凄く感動的なものだったので、一部を抜粋して本人には無断で掲載します。

このバンドも実を言うと、「俺の歌がうまいことがみんなにわかればいい」くらいの気持ちで入ってしまいました。
新歓ライブに出て、サマコンに落ちて、次の目標に向けてひたすらに練習していくうちに、このバンドで初めてなんというか、まわりが見えたような気がします。笑
自分の歌を聞かせるだけじゃなくて、バンドメンバー全員と作り上げた音楽を聞かせる楽しさを知ることができました。

彼は今では間違いなく最高のコーラスであり、最高のリードボーカルです。彼はこの1年間で物凄く成長しました。この3文が彼の成長の証であり、彼が最高の奏者である証だと僕は思います。


「裸の王様」
以前ステージの帰りに彼と一緒に遊んだ際に彼に聴かれたことがありました。

「先輩。僕は1番上手い男性コーラスになりたいです。どうしたら良いですか?」

そのとき僕は彼にこんなようなことを答えを返しました。

僕はバンドで演奏して「ボイスパーカッション上手いね!」と言われたら悔しい。「ボイスパーカッション上手いね!」ってことは裏を返せば「バンドは上手く無いね!」と言われているともとれるのだ。

だから逆に「バンド上手いね!」と言われる方が余程嬉しい。それはコーラスでも同じ。コーラスは通常2人3人で1つ。1人が上手くたって意味がない。3人で1つなんだ。

もっと言うとバンドは、バンドの演奏は4人5人6人で1つ。

「表現力、声質、声量、音域、テクニック、リズム」

リードもコーラスも上手いと言われるための要件は色々あるが、どれだけ上手い奏者でも1人よがりだったらそれは「裸の王様」だよ。


彼の変化
それから彼は変わりました。
彼自身無意識かも知れませんが、今まではアドバイスを求める際に「僕のリード/コーラスはどうでしたか?」と聴いていたのが「今日のバンドの演奏はどうでしたか?」と聴くようになりました。

視点が「自分の演奏」ではなく「バンドの演奏」になったのです。

アカペラをやっていると「上手いリード」だったり「上手いコーラス」だったり「上手いベース」だったり「上手いパーカッション」だったり個人が上手いことにこだわりすぎる傾向にあります。

もちろん個々のスキルも大切ですが結局演奏をするのは6人です。僕はバンドを、そして演奏を作って行く上で、個々のスキル以上に大切なものがあると思っております。

彼はちゃんとそれを汲み取り、自分の中に落としこんで、実践してくれたのです。引退してからずっと必死に色んな後輩に訴えかけて来たことだったので一番身近な後輩が汲み取ってくれたことがこの上なく嬉しかったです。


まとめ
どれだけ上手いと言われている奏者でも、実はこのことに気付いていない奏者って沢山いると思います。

演奏をする前に考えてみてください。
どれだけ個々のスキルがあって、個人が上手くても、その個人がバンドの為に歌わなかったら良い演奏なんて出来るはずがないのです。

個人のスキル以上に大切なこと。
敢えてこの文章ではそれが何なのかは明記しておりませんが、身近で歌って来た後輩が僕が先輩から受け継いで来たことの中で、一番伝えたかったことに気付いてくれたことが何よりも嬉しかったです。

彼は僕の自慢の後輩ですし、バンドメンバーとしても1人の奏者としても最高の奏者だと思います。そしてそんな後輩と出会えたことを嬉しく思います。


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