【アカペラ】天才への第一歩〜ステージ上での不足の事態に備えて〜


即興力とは?
さて、

皆さんは即興力と言われて何を想像しますか?

僕はジャズのセッションをイメージします。
ジャズのJAMセッションなんかはその場でコードの動きなどを察知して即座に対応していく「演奏上のコミュニケーション」が醍醐味であります。奏者もお客さんも一瞬の駆け引きを楽しんだりするわけですが、これがまた難しいのです。

0.1秒思考すると、テンポ120の曲だとだいたい16分音符1個分のラグが出てしまいます。

※tempo120での1拍 = 0.5秒, tempo120での16分音符 = 0.5秒 / (16分音符)4個 = 0.125秒

当然この思考は拍が乱れる原因になってきます。

今日は天才奏者への第一歩として、誰でも周りに合わせられるようになるとっておきのテクニックを紹介したいと思います。


セッションはビジネスだ!
学生時代即興でのセッションが苦手だった僕ですが、社会人になってからあっという間にこの苦手を克服できました。

なぜか?

それは、

即興セッションのコツとビジネスのコツが同じだったから

です。


事前に決める
ビジネスの世界では99%のことが思い通り行きません。
なので、何かを始める前に常に「起きうる不測の事態」を想定して「その時の行動指針」をまとめて置くとうまく行く可能性が極限まで上がります。

なぜならば、人はトラブルに直面した時に多かれ少なかれ冷静さを失うからです。

なので、始まる前のリラックスした状態で「今後起きうる事象」「その時にとるべき策」を書き出しておくことで、常に冷静な自分で判断ができるようになるのです。

これは実は音楽の世界にも共通して言えることなのです。


パーカスの想定例
例えばこんな感じで不測の事態に備えることができます。

※不測と言いつつ想定しているので不測ではないですが…。

想定例①:メンバーの誰かが走った or もたった場合
a.そのメンバーがベースである
-> yes : パーカスがベースに合わせる(事前にベースには共有しておくこと)
-> no : 次の質問へ
-> わからない : 次の質問へ

b.ズレたメンバーが過半数を超えている
-> yes : 彼らに合わせる
-> no : 無視をする
-> わからない : 無視をする

想定例②:急遽フィルインを入れる場合
a.表拍から始まるフィルインである
-> yes : 表拍から始まるフィルの中で一番得意なものを打つ
-> no : 裏拍から始まるフィルの中で一番得意なものを打つ
-> わからない : 次の質問へ

b.全体で拍のズレがない
-> yes : ストップモーションチックに曲を止める
-> no : スネア裏でオープンハイハットを残して様子を見る
-> わからない : スネア裏でオープンハイハットを残して様子を見る(明示的なフィルは入れない)

ってな感じで事前に決め事を作っておくと、とっさの判断の後に何をするか考える時間を短縮できるので即興にも対応しやすくなります!


まとめ
そしてあらかじめ決め事を作っておいて、それをルーティーンのように回すことで習慣化されて身体にそれが染みつきます。

そうなるとあなたのターンです。

あとは何があっても、とっさに身体があらかじめ決めておいた対応をとってくれるようになるので、即興演奏で予定していなかった何かがきた時でも落ち着いて対応できるようになるかと思います!

簡単に今日から実践できる内容なので是非個人練の時間を使って、「今後起きうる事象」「その時にとるべき策」の書き出しをやってみてください!


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