たまにはサークルの後輩の自慢をさせてください。
ベースがめっちゃ上手いやつがいるんですよね!
何が上手いかってベーシングがものすごく丁寧なんです。
細部へのこだわりが半端ないんです。
観点というか、視座というか、視野というか、持っている視点が他のベーシストとは違うんです。
なので、今日はボイスベースを歌う時に気をつけて欲しい音の観点を3つほど紹介したいと思います。
もちろん曲や音域によって発声は変えるべきですし変わってしかるべきです。
ただし、
同じ音色で1曲通して歌う訓練をするのも大事です。
よーく居るのがmidAとlowDで全然音色が異なるベーシストです。彼らはこぞって自慢げに「俺はlowCが出る!」だとか自慢をしていますが僕は「その音が出る」と「その音が歌える」は違うと思っています。
音色をコントロールできる音域が「出せると言っていい音域」だと僕は思うんです。
そういう意味で言うと後輩のベースはすごかったです。
上も下も音色を変えずに、
発声は変えているんでしょうがそれを悟らせないように綺麗に音色を寄せて歌っていました。
ベース経験者ならわかると思いますがmidAとlowCを同じ音色で歌うのってめちゃくちゃ難しいです(が音域で攻めたいのであればひとつ大切なテクニックですね)。
そしてもう一つ大事なのがマイクを通してお客さんに届く音がなった時に意図せず音量を変えないテクニックです。
▼ダメベーシストの一例
- lowCを出した時にウーファーが予定していた以上にめちゃくちゃ唸ってしまう(そしてハーモニーが崩れる)
- midAを出した時に無理して高い声を出したので音量がおっきくなってしまった(そしてハーモニーが…以下略)
結果:めちゃくちゃ低い音とワンポイントのはずの高めの音ばかり目立ってしまった
曲や楽譜によってはこれでも良いのかもしれませんが、あまり良い傾向ではないですよね。意図してやっているのであれば良いのですが、意図せずに歌って上記の例の歌い方になっているのであれば「音量」への配慮が足りないのだと思います。
良い楽譜は設計上、大きく歌って欲しい音と小さく歌って欲しい音が何も考えずに歌っても大きく出るように作られていますが、やはり曲全体で表現をつけようと思ったら自分で考えて音を歌い分ける必要があります。
まずは全部の音を同じ音量で歌えなかったら強弱なんてつけられるはずがないですぞ!
「自分が歌いやすいから」とか「なんとなくスキャットが豊富な方がかっこいいから」とか「原曲がそうなっているから」ってな理由だけでスキャットを選んで歌っているベーシストいませんか?
それでは当然良い演奏なんてできませんよね。
「表現したいグルーヴはどんなグルーヴか?」「そのためにはどんな楽器が良いか?」「その楽器をどんな奏法で奏でれば良いか?」そうしたら「それらを表現するにはどんなスキャットが良いか?」まで考えて歌っているベーシストって意外と多くない気がしています。
- 「なぜ原曲はそうなっているのか?」「なぜ楽譜はそうなっているのか」を考えて
- 「そもそもそれを実現すべきか?」「それを実現する手段は本当にそれだけか?」考えて
- 「自分は、バンドは、どのアプローチをとるべきか」考えている
ベーシストはすごく少ないように思います。
ただのmidiや原曲のうわべだけなぞった演奏にならない彼は天才だと思います。
でもこれって「特定の人しかできない技術か?」っていわれたら
決してそんなことはない!
んですよね。
結局、普段の練習からどれぐらい意識的に気をつけられているかであって、日々の積み重ねが出ているだけなんです。
ベーシストの皆さん。
ぜひ、日々の練習から自分のベーシングを見直してみてはいかがでしょうか?
特に「音質」「音量」への配慮がないベーシングって想像以上に汚く聴こえますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。