先日アカペラサークルの1個下の後輩と呑みに行った時に「上手いリードとはどんなリードか?」っていうお話になりました。
その時に「歌は上手いけどカラオケになっちゃっている人」の話をしたところ、
5人バンドで歌うと他の4人と合わせなければいけないぶんリードボーカルの表現の幅が限定されてしまうので、5人で歌わなければいけない意味がわからない。
アカペラをずっと続けてきたけど、カラオケじゃダメな理由がわからない。
と言われてしまいまして。
僕なりに考えて一個の結論が出たところで記事にしようと思います。
僕は別にアカペラじゃなくって、楽器のバンド演奏でもカラオケはダメだと思っています。
っていうかカラオケで良い演奏ができるわけがないのです。
もし「私は周りに合わせた試しは無いがうまく歌えた!」というリードボーカルがいたら、それは周りの人が頑張ってあなたに合わせているだけなんです。
リードボーカスが存在する音楽では最終的には「バックミュージック+歌」にいきつくので最後はカラオケになるのですが、そのカラオケのバックミュージックと歌がマッチするかが大事だと僕は思っています。
バックミュージックとテンポやキーが違ったら気になりますよね!
流石にそこまでずれている人は見たことないですが、それと同じでリードボーカルが意図した表現とバックミュージックが噛み合わなければ良い演奏なんて出来やしないのです。
ここで、なんで5人バンドで歌う必要があるのかっていうところに行き着くと思っています。
僕もアカペラは4人5人6人で歌う必要はないと思っています。
現に僕が一番好きなアカペラ演奏はJacob Collierくんのものです。
じゃあなんで5人で歌うのか?
自分よりもそのパートを上手に表現できる人がいるから
だと僕は思っています。
逆にいうと、自分で全部できてしまう天才リードボーカルはわざわざバックミュージックを他人にお願いする必要はないと思っています。
それを踏まえて僕が思う上手いリードボーカルは2タイプいます。
①
歌に表現を込めるのが上手な人
②
バックミュージシャンを使うのが上手い人
です。
例えば僕が大好きなMichael Jacksonを例にあげましょう。
彼は間違いなく天才なので①も②も兼ね備えたハイブリッドでした。
歌に表現を込めるのも上手ですし、自分が意図した表現するためにバックミュージシャンに細かな指示を出すのも上手でした。
これはThis Is Itの映像からも見て取れます。
僕は5人バンドのアカペラでもリードボーカルの表現に制約なんぞ無いと思っています。
リードボーカルがしっかりと自分の表現したい世界を持っていて、それを他人に伝えて指示を出せれば、寧ろ
1人で歌うよりも表現の幅は広がる
と思っています。
複数人で歌うと自分の表現ができないと感じた時は、勉強が足りていない時かコミュニケーションが足りていない時です。
自分が意図した表現をするためには他のメンバーにどのように歌って欲しいのか/どんな音を歌って欲しいのか
それをしっかりと言語化できて伝えられれば表現の幅は一気に広がると思いますよ!
ちなみにリードボーカルに限らず、自分がやりたい表現があってそれが自分だけではできないのであれば、他の人と一種にやるべきだと僕は思っています!
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