【アカペラ】オーディションの審査でどのようにボイスパーカッションを審査するべきか?


ボイスパーカッションの審査はザル?
皆さんはどう思いますか?

ドラム経験者の視点から見ます。

アカペラの審査におけるボイスパーカッションの審査は驚くほどザル

だと思います。

寧ろオーディションで
ボイスパーカッションが理由で落ちることってあるのでしょうか?

それもそのはず。
アカペラサークルに在籍する音楽経験がある人を見た時に、
合唱経験や吹奏楽経験やピアノ経験がある人は沢山居ますが、
ドラムやカホンの経験がある人は少ないです。

だからパーカスの評価は物凄く甘いのです。

オーディションの場に
ドラムマニアをピアノや合唱の経験者と同じだけおいたら
きっとアカペラのパーカスなんて軒並みボコボコにされます。

プロでも生き残れるかわからないです。


パーカスの審査が甘いのは正しい?
だからといって
パーカスに対する審査が甘い事自体は間違っているはないと僕は思っています。

参考:大坂昌彦 ジャズ ドラマー

上記の記事は
ドラム1本に絞りバークリー音楽院に進んだ
大坂昌彦さんと言うジャズドラマーの方のインタビュー記事です。

同記事内で大坂さんは以下のように述べています。

極端なことを言えばドラムとかベースっていう楽器は、商売相手がお客さんじゃない。フロントやピアニストが雇ってくれる。もちろんその先に聴衆とは必ずいるけれど。そこをわかってやっていかないと、ドラムっていうのは難しい。


パーカスのあるべき審査され方
なので僕は別にドラムの審査が甘いことに対してなんとも思わないのです。

いや、甘いのは問題です。
しかし同業者がよってたかってパーカスを叩こうが
僕はなんとも思わないのです。

バンドの人が100点だと思えば、
たとえ審査員や一部のニッチな聴衆がなんて言おうが100点なんです。

寧ろ一番意味が無いのは同業者が聴けば100点、
だけど同じバンドのリードが聴いた時に0点のパーカス
です。

再度大坂さんの言葉をお借りするならば

極端なことを言えばドラムとかベースっていう楽器は、商売相手がお客さんじゃない。(中略)そこをわかってやっていかないと、ドラムっていうのは難しい。

「そこをわかってやっていってない」パーカスです。


心地良いリズム隊の例〜青木肇さん〜

僕は青木さんのベースがここまで心地よいのは
青木さんが決して主役にならないから
だと思っています。

独特なベーシングですし、
時折ベースの域を超えたパーカッシブな演奏もします。
しかしいずれも決してリードを食うことはありません。

青木さんが主役になるのは
青木さんが「ベースソロ」に入る時だけです。

パーカスの代わりにハイハットを打つ時も
タムに近い効果音を入れる時も
かならず「効果音」であって「主役」ではないのです。

大坂さんのインタビュー記事の言葉を借りると

難しいのはその先で、音楽的に何が必要であるか考えられるようにならないといけないから、メンタルの部分が難しい楽器だと思うんですよね。自分が主役にはならないわけだからね。

の部分をまさに体現しているベーシストなわけであります。


まとめ
なので僕は「ドラム」は決して主役になることは無く、
寧ろ主役のために居るようなポジションなので、
アカペラの審査においてドラムがそこまで重要視されないのは正しいと思います。

寧ろ大事なのは
どれだけリードが気持ちよくビートに乗れているか
そのビートを影でひっそり作るのがドラムの役目なのです。

だから極論を言うとリードが評価されればドラムはどうでも良いのです。


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