ボイスパーカッションのピッチ。


以前僕が後輩向けにボイスパーカッションのワークショップを行った際にボイスパーカッションのピッチについてうるさく触れたことがある。

言ってしまうとピッチの統一が甘いパーカスはコーラスと不協和音を鳴らしてしまったり、逆に曲にまったく溶けないビートを刻んでしまったりすることが多々ある。

「人によってはアカペラは声だからそこまで云々。」と言う人もいるが、僕の演奏を聴いた吹奏楽ガチ勢の友人は「アカペラはパーカッション無しの4重奏が一番良い。」と言っていた。その中の理由の1つはやはりボイスパーカッションにピッチ感の酷さだと言っていた。

事実吹奏楽部の演奏を聴いていると本当に上手いパーカッションはピッチ単位で合わせに来ている。そこまでストイックになる必要は無いかも知れないが、僕はボイスパーカッションもピッチ感に対する意識は当然大切だと思っている。


ぺーぺーの僕が言っても説得力がないかもしれないが、こちらのコラムを見ていただきたい。

プロであるRagFairのパーカッションのおっくんもスネアのピッチには気を使っているようだ。適当にとぅんぷすやっているだけではどれだけリズムやテンポがハマっていても曲をぶちこわしてしまうのがボイスパーカッションである。

過去にワークショップを行った際に書いた文章を一部抜粋したい。


軽音をやっていた友人ではなく、吹奏楽をやっていた友人にアカペラ演奏を聴かせると口を揃えては4人バンドの演奏を評価します。それは和音や音楽の構成が分かり易くシンプルかつ綺麗なハーモニーによるところもありますが、中には6声ないしは5声の演奏に入るパーカッションのピッチが安定しないために聴いていて耳障りと言う人も少なくはありません。特にメンバー全員が細かいピッチにまで気を配りハモるアカペラだからこそパーカッションのピッチ感は彼ら彼女らにとって致命的に感じられるようです。
しかしながら有声音の演奏では特にピッチ感を統一しすぎることもタブーとされています。なぜならば、有声音で織りなす音色がコーラスと和音を奏で不協和音をならしてしまうからです。
参考までに楽器のドラムだと、曲のキーに合わせた音階でドラムをチューニングすることがあります。その際にもルールがあり、タムは3度or4度ずつハイタム→ロータム→フロアタムと音程を下げて行くんですが、このとき長3度と短3度は同じと見なして良いそうです。それぐらいドラムって音階に関してはアバウト(笑)。裏を返せば大事なのはピッチ感なのです。


でもさでもさ!

無理ですよね?いきなりピッチ感どうやって調整したら良いの?ってなりますよね?

僕は首を振ることでピッチを調節しています。下を向いて打つのと前を向いて打つのと上を向いて打つのではだいぶ音色は変わってきます。よくバンドメンバーに首を振っていると笑われますが、アレ実は僕が苦しんでいるときです。笑

どこでうったら一番良いんだ?!ってね。笑


ちなみに首の角度でこれぐらい変わります。
寝起きなのでブレブレなのはご了承ください。笑


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