最近、強くそう思っています。
PentatonixやVoiceplayをカバーしようとした時に、「Beatboxの音色が出せないドラム経験者」と「リズム感のないHuman Beatbox経験者」を比べると明らかに後者の方が下地が堅いのです。
それほど、あのBeatboxの音色は大事なのです。
アカペラに限らず音楽全般が進化してます。
最近のPOPSを聞いていると、ドラムではなくDTMの打ち込みが入っている曲をよく耳にします。
ドラムでは再現し得ないスネアの音程の上下だったり、もはやドラムの音に電子音が重なっていたり、いわゆる「ドラム・ベース・ギター・キーボード」だけでバックミュージックを演奏していた頃からは考えられない音楽になっています。
あらかじめ楽器があって、楽器が出せる音を最大限駆使して、音楽を作る
のではなく、
表現したい音楽があって、表現したい音楽に対して最適な音を作る
方にシフトしている気がします。
プロのドラマーは巧みに音色を操りますが、どれも結局はドラムセットから出る音です。
なのでスネア・ハイハット・バスあたりを練習しておけばボイスパーカッションの演奏に困ることはありませんでした。
だからこそ基本の音を奏でつつ、リズムを作れることが大事だったのです。
そこでドラマーとしての腕が試されたのです。
ただ、最近はDTMで作られた音が台頭してきました。
機械でありとある音が作れるようになったことから、演奏に必要とされる音色の幅は一気に広がりました。
リズムだけでは生きていけない時代になってきているのです。
いくらリズムが大事といえど、最低限なんの楽器を演奏しているのかわかるレベルで、スネア・バス・ハイハットの音色が模倣できていることが前提になります。
今まではドラムだけだから良かったのです。
昨今のPOPSで使われているBeatbox的な音色を全て、なんの音を模倣しているのかわかるレベルでマスターしようと思ったら、とてもじゃありませんがリズムを極めている余裕なんてなくなってくると思いますよ。
そう言った意味で、0からリズム感をつけるよりも、0から音を出せるようになる方が大変な時代になっており、
今後、リズムの練習よりも音色の練習の方が大事な時代が来てもおかしくないなと僕は思います。
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