【アカペラ】フィードバックする前に考えて欲しい10のこと


箇条書きにします

  1. 責任を持って欲しい
    まずはこれです。
    あなたのフィードバックを忠実に守った後輩がそのせいでオーディションに落ちたらどうしますか?サークルにもよりますが、オーディションに落ちたことがきっかけでサークルをフェードアウトする人も少なく無いです。大学生かつに置いてサークルからフェードアウトすると、大なり小なり人生が変わってきます。大げさに聴こえるかもしれませんが、フィードバックする前にその人やバンドの人生に責任とれるのか考えて欲しいです。
  2. 考えてから喋って欲しい
    次にフィードバックの内容についてです。
    時期によってフィードバックの内容は使い分けるべきです。例えば、オーディション前の最後の練習が終わったバンドに向かってダメだしばかりすることに果たして意味はあるのでしょうか?改善するチャンスが無いのであれば、自信を持たせて本番のクオリティを少しでも安定させる方向に尽力すべきではないでしょうか?改善点を述べるだけがフィードバックではないです。相手の立場に立って物事を考えることが大切です。
  3. 結果にコミットして欲しい
    最低なフィードバックの例です。
    自分のアドバイスが外れてオーディションに落ちた人に対して「これをバネに次回は」とか「今の気持ちを忘れずに」と言ってしまうことです。フィードバックを鵜呑みにした方も確かに悪いかもしれませんが、偉そうに人に教えるからには、その結果にまでコミットすべきなのではないでしょうか?出来ないのであれば何故フィードバックをするのか?人の言葉には当然責任がついてまわります。ましてやその関係が先輩と後輩なら余計にです。自分のことと同じぐらい結果に一喜一憂できます?
  4. 徹底して相手を研究して欲しい
    フィードバックをするのに、持論を話す人居ませんか?
    僕はこれは最悪だと思っています。なぜなら人によって正確や考え方は違いますし、バンドの個性もバンドの長短も、なんだかんだ演奏している本人が一番良く知っています。あなたの常識が相手の常識とは限りませんし、あなたの最適が相手の最適とも限りません。価値観を押し付けることに価値はありません。相手の事を分析して、相手に最適なフィードバックを施すべきなのではないでしょうか?
  5. 相手の思考の機会を奪わないで欲しい
    楽譜や曲について一番知っているのはフィードバックを受ける側のバンドメンバーです。相手の意見を聴き出して提案をするのは良いでしょう。ただ、自分の意見を相手に突きつけるのはちょっと違います。相手が自分の意見を持っていない時に、変に「何故」「どう思う?」と質問したり「これはこうじゃない?」と言ってしまうことで、相手に一種の先入観を植え付け、相手の思考を限定してしまいます。一度受け付けられた先入観から脱するには倍の時間がかかります。結果としてその間の成長を奪うことに繋がりはしないでしょうか?
  6. 徹底して曲を分析して欲しい
    これは一言に尽きます。「感覚でものを語るな!科学しろ!」です。
    上記したように、施したフィードバックであなたは責任をとらなければ行けないのです。その際に、曲の分析もろくにせずに、持論だけで話して果たして本当に的確なフィードバックを行えるのでしょうか?僕は到底無理だと思います。少なくとも、楽譜は持っていなくても徹底した原曲の分析ぐらいはしてからフィードバックをすべきなのではないでしょうか?
  7. 1年後・2年後・3年後を見て欲しい
    その場だけ上手くまとまるフィードバックではなく、年月が経った時に思い出して「そういえばあの時のあのフィードバックで…」と将来的に相手のためになるフィードバックをして欲しいのです。その場だけ良い結果を出すのであれば、最適解を教えてしまうのが手っ取り早いです。ただし、教えることで相手が「自力で正解にたどり着く力」を奪ってはないでしょうか?その時は出来るようにならなくても、将来的に2次曲線的に相手の成長に貢献出来ると素敵なのではないかと思います。
  8. フィードバックの前にリスクを提示して欲しい
    最低なフィードバックがあります。
    さも「自分の言うことが全て正しい」かのように語るフィードバックです。
    世の中ものごとに簡単に「白黒」つけることなんて出来ません。なので、フィードバックをする前に自分がフィードバックをすることでどんなリスクがあるかしっかりと説明した上でフィードバックはすべきだと思うのです。「バイアスにかかるかもよ?」「考える機会を奪うことになるなら自分で考える力は落ちるよ?」「これは俺の持論だからこの通りにやったら大幅なマイナスになるかもよ?」等々。リスクのないフィードバックなんてあります?
  9. ポジティブなフィードバックを心がけて欲しい
    フィードバックをお願いされるぐらいなので恐らく知見があるのだと思います。
    そして知見があればあるほど「現実的」になってしまいがちです。特に年少者にフィードバックを行う際はやる前から「ムリ」だとわかっていることがあります。その時に「それはムリだよ」と説明することに頭を使うのではなく、「じゃあどうやったらそのムリがデキルになるのか?」一緒に考えることに頭を使って欲しいなと僕は思っています。挑戦出来なければ何も覚えませんし身につかないと思いませんか?
  10. 必ず良いところも言って欲しい〜”お前ヤバいよ?”は禁止〜
    The Real Groupのバンドクリニックは”What’s Good?”から始まると言います。
    必ず良かったところを探してください。短所を探しても何にも良いことなんてありません。もちろん「ここはそうしたいんだったらこうしたら?」等の知恵を貸すのは良いと思いますが、終止「ここが良く無い!」と言うのはフィードバックではなくどちらかと言うと悪口です。最悪のフィードバックは「お前やばいよ?」と言い続けることです。相手を不安にさせて、その上で自分の意見を言うのは悪徳商法のコミュニケーション術と同じです。さも意見が正しいように聴こえるので、他者を説得する交渉術には最適ですが…。あなたは壷を売りたいんですか?フィードバックをしたいんですか?

まとめ
以上です!
バーっとツラツラ書いてきましたが、一言で言うならば

相手の立場に立って
相手に最大限フィードバックが還元されるように

意識して欲しいなと僕は思います。

フィードバックって自分の考えを押し付けたり
持論を展開したり相手を不安にさせたりするためのものではないです。

説得ではなく納得

を意識出来るとより良いフィードバックを行えるのではないかと思います。
そしてフィードバックを行う際には、

自分の言葉に責任を!

を大事にして欲しいなと思います。


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