人は常に悩みを抱えて生きているものだと思っています。
僕も例外ではなく、常に何かしらの悩みを抱えています。
今、アカペラで一番悩んでいるのが「相手への伝え方」です。
特に自分よりもはるかに経験年数の少ない奏者にフィードバックを求められた際に、どうやったら「分かりやすく」「的確に」「具体的なイメージが湧くように」伝えられるか常に悩んでいます。
ダメなフィードバックなんて星の数ほどありますが、その中でも僕がこの世から無くしたいフィードバックが2種類あります。
ダメなフィードバックを無くすために、mokabuu.comに、評価・フィードバックの記事を量産していると言っても過言ではありません。
では、僕が無くしたいフィードバックとはどんなフィードバックなのか、記事を書きます。
①ダメなところしか言わないフィードバック
残念ながら、良いところも言え、という意味ではないです。
それが出来た上での話です。
「しっかりと4拍安定して演奏出来ていないから、メトロノームを使って練習した方が良いよ!」
これが僕がこの世から無くしたいフィードバックです。
っていうか、こんなんフィードバックじゃない!
フィードバックってこういうものです。
- こういった課題があります
- その課題を解決しないとこういうことが起きます
- 課題の解決策は●個あります
- あなたのスタイルを見ると、●番目の解決策が良いと考えます、いかがでしょうか?
- この解決策をとるなら、1ヶ月後にはここ、3ヶ月後にはここまでを目指しましょうか
こういうのがフィードバックなんじゃないでしょうか?
4拍安定してないから何?それやらないとどうなるの?なんでダメなの?
メトロノーム以外に練習方法ないの?メトロノーム使った練習って何すれば良いの?
もっというと、もしかしたらもっと致命的な課題があるかもしれません。
課題の全量はなんですか?それぞれの優先順位は?
わかります。
バンクリにも時間の限りがあるので、全課題について話せないですよね。
その場で議論できない課題は出すべきじゃないという考え方も理解できます。
だからこそ、せめて相手に課題を伝える時は、
手を抜かずに伝えようぜ!
②相手の立場を一切考えないフィードバック
僕もやりがちなので気をつけています。
例えば、英語の発音を指摘したい時。
英語には「複合母音」っていうものがあります。
これは日本語にはない、英語特有の概念です。
つまり、ほとんどの日本人は「aeの発音が出来ていないよ!」って言われても何のことかわからないんですよ!
参考:
ちなみに、バトラー後藤先生という偉大な先生によると、幼少期に英語に触れなかった子供は英語特有の発音を聞き取るための脳細胞が発達しないため、10代になってから英語を聞いてもそもそもの音が聞き取れないらいしです。これを「臨界期説」と言います。
つまり、いくら英語の発音を指摘して実演できたとしても、微塵も意味がないんですよね。
だって、それ聴き取るための脳細胞がないんだから!
どうしても英語の発音を教え込みたかったら、口の形を真似してもらうのが一番良かったりします。
これは有名な英語指導法ですね。
アメリカのE.S.L.(English as a Second Language)のクラスでも使われたりしているメソッドです。
わかりますか?
相手に何かを伝えようと思ったら、まずは自分が勉強しないとなんですよ!
それをやらないと相手は、
なんかよくわからないけど、ひたすら出来てないとだけ言われた・・・
としか感じませんよ。
僕は、アカペラのフィードバックをする上で「英語」「音楽」の指導法はかじっておくべきだと思っています。
※僕は音楽の指導法についてしっかりと勉強したことがないので要勉強です
このブログを始めてから「ドラムの音程」「記譜の大切さ」「音楽理論の大切さ」について書いてきました。
その結果、同じ「こだわり」を持った方にたくさん出会うこともできたし、賛同を得ることもできました。
しかも、TwitterやYouTubeを見ていると、最近「ドラムの音程」「記譜」「音楽理論」が以前に比べて、徹底されるようになってきたように感じます。
なので今度は、
フィードバックと呼べないような雑なアドバイス
が1個でも減るように記事を書き続けたいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。