【自己啓発】学校のテストや模擬試験での偏差値のお話。


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まえがき
以下の文章は不登校の中学生に向けて送ったものを一部加筆修正したものになります。


「頭が良い」とはなんだろう?
一般的に「頭が良い」と言った時に「学校での勉強ができる」と解釈されることが多いように感じます。例えば模擬試験で東京大学のA判定が出ているだとか、定期テストで学年1位だとか。早稲田大学に通っているだとか、慶應大学に通っているだとか。

「学校での勉強ができる」+「今所持しているステータス(学歴)」

日本ではこの2つをもって「頭が良い」と判断されているケースが非常に多いように感じます。この現状に疑問を感じたので記事を書こうと思います。



学校の勉強が出来るのは頭が良いからではない
僕の弟は物凄い努力家でして、見事に現役で東京大学に合格をきめました。中学・高校時代も県内ではトップクラスの私立に通っていただけではなく、そこでもトップクラスの成績をとりつづけ学費を免除され家計を大幅に助けていました。そんな弟と話している時に実感したのが「学校の勉強ができる」のは「頭が良いから」ではなく「惜しまずに努力をすることが出来るから」なのです。

言ってしまえば学校のテストなんて授業で扱った範囲からしか出題はされません。入試でも高校生のレベルを遥かに逸脱した奇問・難問が出題されることはありません(いきなり線形の理論を問われたりはしません)。どちらも明確な評価の基準があり、それを理解した上でしっかりとした対策をすれば満点に近い点数がとれるはずなのです(ヒューマンエラーはつきものなので満点は難しいでしょうが)。

これは別に「頭が良いから出来た」わけではなく「惜しまずに努力したから出来た」偉業なのです。


だから偏差値が高くても落ちる人は落ちる
僕が現役で大学を受験する時に弟からこんか助言をされました。

「受験と言うのは実力と精神力と運の3つが揃って初めて勝てるから頑張れよ!」

ここで言う実力とは「重ねて来た努力の数」です。偏差値はその時の数字であり努力の数ではありません。E判定だろうがD判定だろうかそんなの関係ありません。受験本番では勉強した時間と量と質がものを言うのです。

精神力とは忍耐力です。努力を続ける事はこのうえなく辛い事です。「辛い」「疲れた」「もう辞めたい」の3拍子が常につきまといます。努力には正解もゴールもありません。どれだけ頑張っても終わりが見えないのが努力です。ゴールの無いマラソンで足を緩めずに頑張れる人はそれだけの苦難や逆境を乗り越えて来た人たちです。当然精神力もあるはずです。

最後に運です。これは個人の努力ではどうしようもない範囲です。強いて言うならばここが0でも確実に「200/300」をたたき出せるように前者2つを100にしておけば良いのです。受験だったら苦手な単元を無くしたり、本番さながらの緊張感を味わえる場を自分に与え続けたり。今回は受験を例示しましたが、何に置いても成功する人間って「成功した時のビジョンが見えています」し「成功を信じている」ものだと思います。


今を見よう!
よく色んな自己啓発の本なんかに書かれていますが米国では「あなたがどこで何をしてきたかではなく今ここで何ができるか見せてくれ」と言われます。

“I’m from Tokyo University.”

と言っても

“So what?(だから何?)”

なのです。先述しましたが努力にゴールはありません。東京大学入学が目標でも努力の道はそこで終わりではありません。有名商社に入ってもそれはゴールではありません。それこそ米国では「東京大学出身」と言う既成事実などどうでも良くて「俺は今すぐにでもこんだけ凄いことが出来る!」と言う「今のステータス」の方が余程大事なのです。


偏差値や学歴に意味は無い!
だから偏差値や学歴に意味はありません。
なんなら日本の名門高校の学生でもアフリカの奥地に行けば生きる力すらない落ちこぼれになります。米国の高等学校に行けば英語で酷い点数をたたき出すでしょう。ポルトガルに行けば言葉すら通じないかも知れません。学校の勉強と言うのはそれほどに脆いものです。

だからこそ「努力」に価値があるのだと思います。
名門高校の学生は総じて努力して勉強したからそこにいるわけです。その「努力する力」はアフリカの奥地でも米国の高等学校でもポルトガルの繁華街でも万国共通のステータスです。

受験の時期だからこそ目先の勉強に捕われずに勉強することによって得られる「世界で通用する・自分の身を救う何か」に目を向けてみて欲しいです。


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