僕はもともと有声パーカショニストです。
有声パーカッションにただならぬこだわりを持っています。有声パーカスで理想的なスネアを打つためにミドルボイスの練習をしたり、有声パーカスで息を絶やさずにビートを奏でるために毎日走り込んだりして、有声パーカスを究めんとしていました。
歌いすぎてポリープ作りました。
毎日10時間以上有声パーカスの練習してたら喉いためました。笑
そんなこんなで無声パーカスを始めた僕ですが、今日は有声と無声の両方を経験したからこそ語れる、無声パーカスの強みについて記事を書きたいと思います。
僕は無声パーカスの強みは何と言ってもドラムライクな流れにあると思っています。
例えば以下の音源を聴き比べてみてください。
▼無声
▼有声
この1小節目の最後の音に注目して欲しいのです。
無声で打った時は特に意識せずにここに「オープンハイハット」の音を入れる人が多いのではないかと思います。これは本物のドラムでビートを刻んだときに入りやすい音になります。きっとここでオープンハイハットを打ちたくなる理由は、ドラムの時と無声パーカスのときでは全く別物なんだと思います。しかし結果だけ見ると無声で刻む時、4拍目の裏に自然にオープンハイハットが入ることが多いように感じます。
逆に有声だと、スネアを打った直後にオープンハイハットを打つのって辛いです。息的な意味で。逆に声を下げるだけのフロアタムは打ちやすかったりするんですよね。だから、自然とフロアタムを打ってしまう人って僕だけではないと思うんです。でもこれって、何回もやるとかなりくどいやり方ですし、あまりドラムで多く見かけるパターンではありません。
完全にドラマーの視点ですが、流れですんなりとオープンハイハットを打てるのは無声のこのうえない魅力の1つだと思います。
ちなみにリムの時も、オープンハイハットに移行しやすいのでパーカショニストの皆さんは是非試してみてください。
▼リム
▼連打
無声のさらなる魅力は、唇や舌の動きを無駄なく使えるところです。
最初の音を打つと、その勢いで次の音まで演奏できます。これはドラムのダブルストロークの原理に非常に似ています。
それに対して有声は、しっかりと一音一音声を出さないと連打ができないため、流れを感じにくいです。
※舌を駆使すれば有声も流れで連打できますが…。
なので強拍弱拍を感じやすいのも無声の良いところですね!
いつも有声パーカスにフォーカスした記事が多かったので、無声パーカスを褒め称える記事を書いてみました。
さて!
このエコーが聞きまくった録音、会社帰りにその場のノリと勢いで地下鉄の駅で録音したんですが、遠くから同僚の冷たい眼差しを感じました。
明日、席が無かったら、コンビニで缶ビールでも買って帰ろうと思います。
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