皆さんはアカペラサークルのオーディションで英語の発音ってどれぐらい大事だと思いますか?
ひいては、アカペラの演奏で英語の発音ってどれぐらい大事だと思いますか?
僕は歌詞を歌っている以上は相手にその歌詞を届けなければならないので、発音は無視することができない演奏の一要素だと思っています。ただし、アカペラサークルのオーディションの観点から考えると、これほどナンセンスな観点は無いのではないかと思います。
まず、発音について指摘している審査員が日本人と言うのがイケてないです。更に言うと、多くの場合で、発音の指摘が入る外国語が英語だけって言うのもイケてないです。
僕は、よその国の人間が、その国の言語をちょっと知っているだけでやたら厳しく、自分が普段からしゃべっているわけでも無い言語について審査するのってどうなのかなと思うのです。
ちなみに僕は中学校の3年間をアメリカの現地学校で過ごした帰国子女ですが、日本人の発音が気になったことはあまりありません。勿論ゼロでは無いですが。しかし、生まれた時からずっとアメリカに住んでいる、日本人から聴いて発音が良く聴こえる日系アメリカ人の英語の発音が全く気にならないわけでもありません。
アメリカ人の英語だって捉え方によっては相当発音が悪いのです。日本人だって関西の人と関東の人、関東の人と北海道の人では発音やイントネーションが異なるでしょう。それと同じです。ましてや英語なんて世界何カ国で母国語とされているのか!
みんな簡単に人の発音に対して良い悪いのケチをつけたがりますが、発音の良い悪いは聴き手や環境に依存しているのです。イギリス人からしたらアメリカ西海岸の発音は汚い発音ですし、アメリカ西海岸の人からしたらオーストラリアの英語は訛りまくっていますし、オーストラリアの人からしたらインド英語は英語じゃない何かに聴こえるのです。
そんな曖昧な観点で審査をするよりも、音程やリズムやステージングを観た方が良い審査が出来るのではないかと僕は思います。
発音の観点がゼロで良いとは言いません。
が、
歌詞をしっかりと覚えて間違えずに歌えていて、歌詞に乗せるべき表現が出来ていれば英語の発音なんてそれで良いのでは無いかと僕は思います。
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