「1年生の時に組んで卒業まで活動する」
とても簡単なように聞こえますが、これって実はとっても難しいことなんじゃないかと思います。
- 音楽性の違い
- サークルへの向き合い方のギャップ
- 音楽への価値観
- バンド内恋愛
- サークル内恋愛
- 実らない努力
バンドが解散したり空中分解する理由なんて星の数ほどあります。
その中で、1年生から4年生の卒業まで活動し続けることができるバンドは少ないと思います。
今回僕は久しぶりに「冬のサークルライブで1年生の時からメンバーチェンジなく歌い続けたバンド」の演奏を聴きました。
一年生の頃に一度メンバーチェンジがあったバンドでしたが、その後は1年生の冬から1度もメンバーの変更なく歌ってきたバンドでした。
そもそも一年生から四年生まで同じ顔ぶれで歌い続けることができるバンド自体が少ない中で、冬のサークルライブに出演できるクオリティに仕上げられるバンドも少ないため、本当に良いものを見れました。
もともと1年生から4年生までメンバーの変更なく、歌い続けること自体が難しいのですが、私の出身サークルの場合さらにそこに1個「難しい」が加わります。
私の出身サークルの場合は99%のバンドがサークルライブのステージで「1曲」ずつ演奏するのです。
普通は「3曲 × 5バンド」とかのサークルが多いですが、私の出身サークルは「1曲 x 15バンド」なのです。
つまり「卒論やべー!」と言って適当な練習をしている4年生よりも、1曲に命をかけて「特定の1曲だけを磨き上げた即席セッション」の方がうまかったりするのです。
当然1曲勝負のオーディションなので、3回徹夜してガチで詰めてきた1曲の方が上手ければそっちが通ります。
だからこそ、コンスタントに卒論や就職準備の合間を縫って練習して、4年生同期でサークルライブに出演するのはとっても難しいのです。
親心もあると思います。
全くハモらないバンドだったので、1年生2年生のときはオーディションに出るたびに落ちていました。
それでも積極的に公開バンドクリニックに応募しフィードバックを得ようとし続けているバンドでした。
そんな姿を見てきたサークルOBだからこそ感動したのもあると思います。
ただ彼らのことを全くしらないお客さんが見ても感動する演奏だったと思います。
以前も似たような記事を書きましたが、僕は音楽は表現手段だと思っています。
学生はプロではありません。
だからこそ彼ら彼女らの4年間の想いに僕は感動したんだと思います。
「あーうまいな!」
ではなく、
「あ、こいつらすげぇな。」
という演奏が聴けたのは久しぶりでした。
とってもよかったです。
僕はこうやって4年間本気で打ち込んできたバンドが圧巻のパフォーマンスをしてサークルを去っていくのはこの上なく良いことだと思っています。
以前こんな記事を書きました。
【アカペラ】バンドやサークルのエースとなる人&バンドやサークルに居て欲しく無い人〜エースプレイヤーとはどんなプレイヤーか?〜
サークルに限ったことでは無いですが、思うようにいかなかったり上手くいかなったりしたときに、投げ出してしまう人って結構おおいです。
仕事も趣味も壁にあたるたびに投げ出していては素人にすらなれませんよね。
壁に当たっても挑み続けて、最後まで挑戦し続けて、かっこいい背中を見せて卒業していった先輩は「後輩の憧れ」になります。
歌の技術はプロから学べますが、マインドやスピリットの部分は身近な先輩からの方が学べます。
そんなお手本になるような先輩が後輩に希望を見せることで、いま苦しんでいる後輩たちが「もう少し頑張ってみる理由」になったりするわけです。
今はダメでも良い。
辛い時もあるかもしれない。
それでも挑戦し続ける。
改善し続ける。
努力し続ける。
そうすることで最後に大きな花が咲く。
Le3kの皆さん素晴らしい演奏でした!
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