突然ですがボイスベーシストの皆さん、こんな楽譜みたことないですか?
8分音符の連続、しかも音動かない。
そして続く…。
無慈悲にも続く…。
たぶんこの辺で息絶える。
こんなことないでしょうか?笑
ありますよね。
せめて音を動かしたりシンコペーションさせたり工夫が欲しいものです。そしてそう言う工夫が時として歌い手に求められていることも結構あります。
では皆さん、ベースの音程を動かすときどうしますか?
実はベースラインの作り方にもルールがあるのってご存知でしたか?ベースラインに限らずアドリブのラインを組み立てる際には必ずルールなるものが存在します。そんなルールを見て行きましょう。
実はこの中に1個間違いを含んだベースラインがあります。どれでしょう?
1個目はGメジャーの和音、2個目はC7の和音、3個目もC7の和音です。1個目は1拍目が強拍、2個目と3個目は4拍目が曲拍です。さーて、どれでしょう?
正解は2個目が間違いです。
強拍には「コードトーン」か「テンション」を置くルールがあります。なのでC7のコードトーンでもテンションでもないファの音を強拍に置いた2個目はドボンなのです。
同様にして1はGのテンションであるラ(9th)が強拍にあるのでセーフ、3はC7のコードトーンであるソ(5度)が強拍にあるのでセーフです。
それを踏まえて以下の曲を見てみましょう。
staple singersさんの僕の好きなI’ll take you thereと言う曲です。
以前NHKの教育番組でこの楽曲のFのコード(ファラド)の場所に置かれているソの音について言及されていました。
こいつですね。
「この音がグルーブを作る音」と紹介されていたのですが今まで何のことだかさっぱりでした。
そう言うことだったんですね。
Fのコードの中でいきなり登場する倚音のソ(テンション)。ソの場所が異様に目立ちますよね。この違和感こそがこのベースラインのグルーブの正体なのです。
こんなことをとっさにやっているjazzのJAMセッションは凄いですよね。
僕も出来るようになりたいものです。そのためにはそのための理論を養い、耳を鍛える必要があるのかなと思います。
特に、同じリズム隊であるベースがどこに強拍を起きたいのかどの拍を聴かせたいのか知るにはそのための耳とコード理論が必要なことは間違い無しです。もう少し色々勉強してみたいと思います。
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