こういうこと
▼並達8度
下の楽譜でいう、バス と ソプラノ
▼並達5度
下の楽譜でいう、バス と アルト
▼説明
二声が同時に並進行するとき、到達した方の音程だけが完全8度または完全5度を形成すること。
いや!わかりにくい!用語のオンパレードじゃないか!
どういうことかっていうと、2声が同じ方向に動く時(音程が上がる or 下がる)、動いた後の音が完全5度または完全8度の関係になるとき、これを「並達5度・並達8度」っていうみたいです。
なので、下の楽譜の場合は、バスとアルトは並達5度ではないですね!バスが上がって、アルトは下がっているので。
当然、禁則が出てくる
▼禁則
ソプラノとバスにあたる声部間に生じた並達8度・並達5度は、ソプラノが跳躍進行した場合のみ、禁じられる。
まーた用語だらけ・・・。
簡単に説明すると、バストソプラノが「並達5度・並達8度」の関係上にあるとき、3度以上、ソプラノの音が動くのはダメ、というルールです。
理由は、5度・8度の音が悪目立ちするから。
ただでさえ、音が飛んで注目が集まるのに、そのあとに5度・8度がくると、独特の和音の響がめだっちゃうから、だそうです。
平行5度・平行8度と理由は同じですね。悪目立ちさせちゃイケない音が悪目立ちしちゃうのはNGなのです。
守る?守らない?
僕は、禁則と知った上で守らない派です。
悪目立ちする、ってことはめちゃんこ目立つっていうことなんで、ここぞという時に5度・8度の独特の厚みを出すのに使います。
特にギャルバンアレンジに使えますね。
ギャルバンアレンジだと、どうしても下の音が使えない分、厚みが出にくくなるので、5度・8度を多様せざるを得ないことが多いです。
なので、ここぞという時に、この禁則を使って5度のビンビンを目立たせるのはいかがでしょうかね?
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。