プロアカペラバンドって上手いですよね!
そしてプロアカペラバンドってずるいですよね!
ただでさえハモりまくっているプロのアカペラバンドが、そのハーモニーにリバーブなんてかけるのですから、音程が聴き取りづらいのはごくごく当たり前のことだとは思いませんか?
今日はそんな聴き取り難いハーモニーに出会った時の僕なりの解決方法を2つ紹介したいと思います!!
これはカッコつけて言うならば「写輪眼」を使うような感覚で、「音の先を読む」ことで和音を予測するテクニックになります。
例えばジャズのコードで
Ⅱ -> Ⅴ
と来たら次は「Ⅰ」か「Ⅵ」なのは定石です。
このとき仮に
D -> G
と来ているのであれば次の和音が C か A なのはこの段階で予測出来ます。つまりD7とG7さえ聴き取れれば仮に C や A が完璧に聴き取れなくても、どちらかの和音と言う前提で聴き取れるのです。
このようにコード進行には王道のパターンがいくつかあります。またバンドによっては「頻繁に利用されるコート / テンション」等が存在します。そこらへんを理論立てて自分の中にインプットとして蓄えておくことで、仮に聴こえない和音があっても前後の動きからそこに来るべき音を先読みして山をはって聴き取れるようになるわけです。
たとえば人気プロアカペラバンドのTRY-TONEさんは公式譜を販売しております。それ即ち、公式譜で歌っているバンドさんも世の中にはうじゃうじゃ居ると言うことです。TRY-TONEさんのCD音源を聴いても聴き取れない和音があった時は、アマチュアバンドが歌っている音源をいくつか聴いて統計を取ってみると良いかもしれません。
その中で「抜群に音程の良いバンドさん達」が揃って「ドミラレシ」と歌っていれば恐らく底の和音は「Cmaj9」だと想定できます。この時に①との組み合わせで、予めJazz理論的にそこにあてはまるであろう和音がわかっていると、より正解を導ける可能性が上がるかと思います。
もちろんこの手段では採譜出来ない曲も沢山ありますが、誰もが知っているような有名アカペラ曲であればある程度はこの方法で正解の音を導ける確立が上がるのではないかと思います。
また、この手段を繰り返しつかっているうちに、音楽理論を覚えることが出来たり、仮説検証の中でプロのハモリまくったリバーヴだらけの音でも聴き取れるようになってきます。
プロアカペラバンドの演奏の採譜って最初は難しいですが、これが出来ると出来ないとではアレンジャーとしての伸びしろもかなり変わって来ると思うので積極的に挑戦してみてください!
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