先日久々に後輩からLINEを貰いまして。
仕事帰りに後輩とLINEをしていると後輩が
今更ですが、オーデすごく怖くなってきましたww
これまでと全然違う感覚があって、とれた音源に納得しても不安というか
こんな事を言っていまして。
まあ何とも可愛いやつです。
今すぐ隣に行って一緒にらーめんでもすすりながら話を聴いてペロペロしてあげたいのですが、なかなかそうもいかず。
なので「オーデがすごく怖い」って人に向けて記事を書いてみようかなと思います。
まず誤解しないでいただきたいのが「不安」とか「恐怖」は決してネガティブなものではないと言う事です。よく「不安が消えるまで練習しろ」とか「怖いって思わなくなるように慣れろ」とか言いますがいくら慣れてもいくら練習しても怖いものは怖いですし、不安なものは不安です。だから少しでもそれらの感情を消し去るために一生懸命練習するのです。
それでですね!
実はこの「不安」や「恐怖」は限られた人だけが得られる特別な感情なのです。
この「不安」や「恐怖」を感じるためにはいくつかの条件があります。
失うものが無ければ怖くありません。
失うものが無ければ不安になりません。
不安になるのは何か失うものがあるからであり、恐怖を感じるのはそれを失いたく無いからです。本気でアカペラに取り組んで来た今までの時間、一緒に頑張って来た仲間、頑張って磨き上げた渾身の一曲。あなたが失いたく無いものがなんなのかはまでは僕にはわかりません。
それでもあなたに失うものがあるのは全身におさまりきらないほどの「不安」や「緊張」をみていれば分かります。
なのでその「不安」と「緊張」を誇りに思ってください。
そしてその「誇り」を胸に今の自分の心境を楽しんでくれたら僕は嬉しいです。
オーディションの際に「恐怖」や「不安」を感じない部類の人間も居ます。
こちらは賛否両論あるのでしょうが「失敗したことの無い人」や「挫折を味わいそこから這い上がった事の無い人」ってその「恐怖」や「不安」の度合いが薄い気がします。
そして全く「恐怖」や「不安」を感じない人も居ます。
なかなか結果に繋がらないが故に頑張る事を諦め「どうせまた今回もダメだ」と心の底で決めつけてしまっている人です。少しでも自分に期待していれば「不安」や「恐怖」は拭いきれないはずです。
もしも。
物凄い「不安」や「恐怖」に押しつぶされそうになっても焦らないでください。
それで良いんです。
それはあなたがここまで決して諦めずに、そして決して奢らずに、ひた向きに頑張って来た証拠なんです。「不安」や「恐怖」を感じるのは落ちた時のことを知っているから、そしてそこから這い上がって来たからなんです。
その今の「不安」や「恐怖」を一生大事にしてください。
この後の人生で絶対にいつかあなたの身を救う心の糧になります。
特に今までなかなか結果が出ていない人はオーデ直前にこの不安や恐怖を感じやすいかと思います。
凄く恵まれています。
オーディションに落ちる事を知らない人はその恐怖をしりません。
10バンドも20バンドもエントリーしてなあなあに歌っている人間はあなたがたった1つのバンドのたった1曲に注ぐ想いを知る事はありません。
「4バンド受かったけど3バンド落ちちゃった!」
なんて考えている人には感じ得ない感情かと思います。
だからこそその気持ちはあなただけの特別なものです。
悪い言い方をしてしまえばたかだか1曲2曲の演奏。
されどその演奏にそこまで「不安」や「恐怖」を感じられるのは凄く恵まれたことですし良い事なんです。それだけあなたが頑張ってきた証ですし真剣に取り組んでいる証です。
「不安」とか「恐怖」は決してネガティブなものではないです。
安心してそして今の感情を大切に。後生大事に胸にしまっておいてください。
別に数多くバンドを組んで沢山エントリーすることを否定する旨の記事ではありません。
ただもしも「このバンド”は”だめだったかー!」なんて思っている方がいらっしゃいましたら、どのバンドにも全身全霊をかけ全力で歌いその結果を受けて涙しているメンバーがいることだけは忘れないでください。そしてバンドに向き合う際はそのメンバーの気持ちを踏みにじるような向き合い方だけは絶対にやめましょう。
全力で取り組んでいる人だけが得られる「恐怖」や「不安」って言う名前の勲章があることを忘れずに。
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