音楽を嗜む皆様。いきなりですが…。
4拍寸分の狂いも無く走らずもたらず刻み続けるのって拷問じゃないですか?
僕も1年生でアカペラを初めたばかりの頃テンポや拍が安定せず先輩に怒られる毎日でした。
「お前のパーカスは効果音だ!!!」なんてショッキングな言葉をかけられたりしながらなにくそと頑張って来たのが僕です。誉めてください←
でも実際に走らずもたらずテンポキープするのって拷問じゃないですか?
そんなん人間なんだからズレてしまうのは当たり前だし、そんな寸分の狂いも無く演奏したいならば「打ち込み使えよ!」って思いますよね?僕もそう思います。
でもやっぱり最低限のリズムの安定っていうのはやっぱり必要だと思います。
そんなテンポキープが苦手だった僕が安定したビートを刻めるようになるために実践してきたことや気付いた事を少し書かせていただきたいと思います。
「メトロノームとにらめっこして練習したけどだめだった…。」って方は参考にしてみてください。
ちなみに僕一時期メトロノームめっちゃ聴いてましたけど僕にとっては無意味な練習でした…。特に電子メトロノームはリズム感を破壊する一種の凶器だと僕は思っています。気をつけてください。
それでもまずは電子メトロノームを使いましょう。
「タイム」って言うものがあります。具体的に言うと「音符の長さ」の感覚のことです。
電子メトロノームを使うとこれが均等になってしまい曲のノリが作れなくなります。これはリズム隊としては致命的ですね。マイケルジャクソンの曲に合わせてメトロノームをならしてみてください。きっとスネアやオープンハイハットの位置がしっくり来ないはずです。
それでもあまりに「タイム」が悪いとこれはリズム隊として最悪です。
あからさまな拍とびや不愉快なリズムのうねりが無くなるようにメトロノームに合わせて練習をしましょう。
この時に僕はメトロノームの「音」って本当にいらないと思いました。
更に言ってしまうならばメトロノームの「音」ってこの上なくじゃまです。これは冗談抜きにそうだと思います。もしも電子メトロノームで音だけしかならないタイプのものを使っている方は使用を中断することを僕はオススメします。
では何故音が邪魔なのか?
じゃあ目をつぶってメトロノームの音だけを聴いて合わせてください。
おそらく「聴いて」そして「合わせる」ので無意識のうちにコンマ数秒あなたの出している音は拍から遅れてしまっているはずです。アカペラを初めたばかりの頃のバンドの演奏でこの症状はよく見られます。周りの音を聴きすぎてしまうからですね。周りの音を聴いて合わせると、音を出すのがコンマ数秒おくれてしまうのでそこからもたりを産んでしまいます。
ではどうしたらよいのか?
振り子のメトロノーム最強説です。
それでは次はメトロノームの振り子を見てください。
上に来て音がなるタイミングに合わせて演奏してみてください。どこで音をならすべきかそこに到達するまでの拍を「感じながら」「合わせに行く」ことができるんじゃないかな?って思います。これが電子メトロノームには無い振り子のメトロノームの良いところです。
さらにこの振り子。
重力が働くため等速運動ではなく加速運動も感じることが出来ます。これが「タイム」を養う上でこの上なく大事なんです。
拍の長さは同じ1拍でも均等ではありません。
曲にもよりけりですが同じ8分音符でも長さが微妙に異なったりします。これを「タメ」と呼んだりします。
【vol.2】愛明 – vocal bassist 【mokabuu.com】
以前友人をゲストに招いて行った対談なのですが、彼のベースラインなんか「タメ」と「ハネ」が綺麗に現れています。表記上は同じ長さの音符でも実際演奏してみると長さは異なります。
電子メトロノームはこの「ノリ」を作る練習をする上で時として有害なものになってしまうので注意です。
最後に。
メトロノームを聴きながら演奏をしてもテンポ感がなかなか改善されなかった皆さん。
それはメトロノームを「聴いて」から「合わせていた」からかもしれません。
是非一度振り子のメトロノームを使って「見て」「感じて」「合わせに行って」みてください。
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