【アカペラ】僕がオススメの練習法!言語コミュニケーションを禁止した練習とは?


何故を突き詰めながら歌うべし
参考:何故?を突き詰めながら歌うべし!

昨年度書いた記事のリメイクになります!
どうも!!!

これは僕が後輩向けにワークショップをして来たときの記事になるのですが、非常に効果的な練習だと思うので是非一度いろんな人に試してもらいたいなと思って記事を書き直しております。

大きく分けて2つの練習の紹介になります。
1つめは先輩が後輩にフィードバックをするときのフィードバック法のようなもの。
そして2つめは実際にバンドで練習して行く時に有効な練習法になります。

※ただ晩期大成型の練習法なので直に結果を求めないでください。



1.答えは決して教えない
まずはフィードバックの仕方からです。

後輩にフィードバックを求められてフィードバックをするときは「答えを教えないように」しましょう。出来ていない箇所や素晴らしく上出来な箇所があったら「出来ていない!」とか「そこめっちゃ良い!」と言うのではなく「何故そうしたの?」と聴くようにします。

その問に対して的外れな答えが帰って来たら「それだったらこれで良いじゃない?」とか「そもそもそれって正解なの?」と再度問い直します。

後輩が自力で正解にたどり着くまでひたすら歌って質問して歌って質問してを繰り返します。これ、莫大な時間がかかる上にお互いに凄まじい労力を割く事になるのですが僕はオススメです。

何故かと言うとこれは「ある特定の楽譜上の事例に対する答え」を教えているのではなく「そこに至るための思考プロセス」を教えるフィードバック法だからです。

敢えて時間をかけて「何故?」「何故?」「どうして?」「なんで?」を無限に繰り返す事で、次からは後輩も一人でそのプロセスを踏んで考える事が出来るようになります。更に後輩は質問攻めにされることで“どこが大事なのか?”見極める能力もついてきます。結果としてそれぞれのパートのキーポイントを見極める能力も上がるので“お時間と体力”がある方は是非試してみてください!


2.言語コミュニケーションを禁止した合同練習
この時は“ベースパーカス”の2人で練習してもらいました。
1の部分の応用編です。まずは出来ていない箇所があったら2人に対して「なぜ?」と問いかけます。この時に考えてもらいますが、考えた結果を日本語でお互いに議論しあうのは禁止にしています。

それでもって考えた上で実際に再度同じ所を歌ってもらいます。
すると驚くべき1回目は事に考える前よりもヘタクソになるのです。
考えた結果がお互いに違えば食い違って曲は崩壊するに決まっています。

今度は歌い終わったら先輩はフィードバックせずにお互いに相手が自分にとってどれぐらい歌いやすかったか点数を言い合ってもらいます。

「お前のパーカス32点」
「君のベース40点」

こんな感じです。
それを踏まえてまた相談せずに歌ってもらいます。その上でお互いの点数を言い合ってもらいます。双方がお互いに”90点以上”の点数をつけるところまで来たらまた出来ていなかった箇所が出来るようになっているかチェックします。

これをやることで「歌いながらコミュニケーションをとる練習」「相手のパートを聴いて相手の意図を汲む練習」が出来るようになります。音楽は生物であり事故はつきものです。楽譜通りが正義とは限りません。そこで「演奏中に相手を聴く練習」「相手の演奏から相手の意図を汲む練習」「演奏中に駆け引きをする練習(お互いが同時に相手の意図に合わせて動いたら曲が崩れますよね。笑)」をすることはこの上なく大切なのです。

ここで「ベースの君はこうやったほうが良いよ!」「パーカスの君はこうしな!」って教えてしまうのは実は親切なようで相手の成長機会を奪う事に繋がっているとも考えられます。相手から考える機会を奪う事で相手から可能性を消してしまっているのです。


まとめ
実際に僕はこの練習法を考案して施した側なので、このワークショップを受けてくれた後輩達が実用的と思ってくれたのか否かはわかりません。

※表面上はとりあえず「また受けたいです!」と言ってくれました。笑

ただ「考える力」をつける上で凄く有益な練習だと思うので、是非“気力と体力とお時間”がある方は試してみてください!

僕は胸を張ってこの練習方法オススメします!

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