バンドクリニックについて議論した
先日、アカペラとはまったく関係のない文脈ではあったものの、久々にアカペラ友達とご飯をする機会がありました。
もともと仕事関連のご飯会だったのでメインは仕事の話だったのですが、そこから派生して「職業病ゆえのバンクリのスタンスの違い」について会話した際に、改めて「僕のバンクリって職業病なんだな」と感じたので自身の備忘も兼ねて記事を残しておきたいと思います。
僕のバンクリのこだわり
僕はバンクリというものに2つの強いこだわりを持っています。
- 自身に支払われているフィーに対する価値が提供できていること
- 目的に沿って相手に出来ることをアドバイスしていること
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、この2つが出来ていないのであればバンクリと称した「マルチ商法の壺売り」もしくは「時間とお金の泥棒」ぐらいのスタンスで臨んでいます。
家庭教師であれ塾であれ習い事の野球であれ「何か教えてもらう場」で「出来るようにならない/上達しない」ってだいぶ事件ですよね。
もちろん生徒の意識の問題もありますが、生徒の意識に関係なく一定の成果を出すのがプロ(≒お金をもらって価値を提供する人)だと思っています。塾の個別指導なんかはやる気のないどうしようもない生徒相手にもある程度の成果を出していますよね。だからこそお金になっているわけですが。
だからこそ、相手に出来ないことを求めても相手のやる気や自信を削ぐだけだと思うのです。
相手をうまくのせて、やる気にさせるためにも「簡単に出来ること」「少し頑張ればできること」「頑張ればできること」「その先にある中期目標」をうまく使い分けたアドバイスが必要だと思うのです。
でも「頑張る」ってその時々の精神状態やその人のスタンスによって度合いが異なりますよね。だからこそ、短時間でそこを見極めて、適切な匙加減で行われるアドバイスにお金を払う価値があるのだと思っています。
少なくともプロアカペラ奏者のバンクリを60分あたり10,000円以内で受けられるこのご時世で、僕のバンクリにお金を払ってもらう価値は音楽的な面だけでは提供できないので、コンサルとして鍛え上げられたコミュニケーション能力だったり、頭の使い方を掛け合わせたところに自身の価値を見出した結果なのかなと自己分析していました。
友人の感想
と、いう話を割と真面目にしたところ、
「そこもコンサルとしての意識が根付いてるんすね」
という割とサラッとした感想が返ってきたので、やっぱり職業病なのだと思います。笑
正直、上記の内容は「僕のこだわり」なのでバンドの目的に沿ってなかったら何の意味もないと思うのです。
例えばバンドの目的が「Vox One本家に120分間みっちりバンドクリニックをしてもらうことでオーディションに向けて自信をつけるのと同時に、Vox Oneにバンドクリニックをしてもらったバンドというブランディングをしたい」であれば、少し乱暴ですが120分間Vox Oneに練習を見てもらうことでしか目的は達成できません。
なんならアドバイスが1個も貰えなかったとしても、捉え方によっては目的を達成できてしまいます。
そしてこうやってすぐに「目的」とか言い出すのも、職業病なのだと思います…。
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