【アカペラ】アカペラの審査で”点数づけ”は行うべきなのか?〜点数をつけるときにきをつけたいこと〜


オーディションでの点数

皆さんはアカペラの審査は
点数だけで行うべきだと思いますか?

僕の出身サークルはここ数年間
少なくとも僕が入学した2011年からずっと
リズム・ハーモニー・メロディーの各3項目を
5段階評価する審査が続いております。

※その点数がオーディションの合否に直結しているかは別です。

僕はオーディションを
点数付けして行う派の人間
なのですが
それを行うためにはいくつか条件があると思っています。

なので今日はオーディションを
点数付けで行うことついて書きたいと思います。


Vox Oneを数字で現せ!
僕は点数でオーディションを行うことに賛成していますが
点数付けって凄く馬鹿馬鹿しいモノだと思っています。

何故かと言うと世の中点数付けなんて
出来ないことの方が多い
からです。

じゃあ仮に「Vox One」を数値化するとします。

リズム
ハーモニー
メロディー

の3つを数字にするといくつになりますか?

ジョディのリードは何点ですか?
トムのグルーヴは何点ですか?
スティラーと松岡さんのハモリは?

じゃあ仮に点数がついたとして
それぞれと同じ点数の人達を集めたら
Vox Oneのようはハーモニー生まれますか?

点数って型を綺麗にとれるものじゃないんです。


点数とは基準を比較するもの
じゃあ今度はThe Real Groupを点数付けしてみてください。

まぁ人によってまちまちだと思いますが
概ねVox Oneと似たような点数がつくのでは
ないでしょうか??

このように点数付けを行うことで
Vox OneとThe Real Groupにはそれぞれの良さがあり
そこには優劣がないことがわかります。

しかし!
ここで1点問題が発生すると思います!

バンドやサークルの仲間に同じことをさせてみてください。
中にはVox OneとThe Real Groupの間で大きな点数の開きをつける人がいたり
自分がつけた点数とは全然違う点数をつける人もいると思います。

そうなんです。

点数って凄く曖昧性があるもので
点数で評価したところで
オーディションが平等になるとは限らないのです。

寧ろ点数こそ公平性を欠いているとも考えられます。


何故そういうことが起きるか?
僕は点数を審査に持ち込む以上は

  • ▼審査員がロジカルに考えられる人である
    何故その演奏がその点数なのか?何故その基準がオーディションで成立しうるのか?何故それは個人の主観に偏ったものではないと言えるのか?
  • ▼審査員が信頼されていて審査のロジックが支持されている
    ロジカルに考えられていてそれが裏付けされていてもそのロジックが支持されていなければオーディションは成立しません。
    そして審査のロジックの共感を得るのも審査員の手腕の1つだと思います。説得するのではなく納得を得た上で審査するのです。
  • ▼音楽を定量化して数値化出来ている
    音楽を数値化出来ないのに数字をオーディションに持ち込むわけにはいかないでしょう。
  • ▼ジャンル間の公平性を示せること
    ハモネプアレンジのJ-POPとTRY-TONEさんのカバーでは音・リズム・リード力がしめる比重って異なりませんか?
    TRY-TONEの既知の楽譜の難しい和音を1個外してしまったのと、
    ドミソの和音だけを無難にはもりつづけた演奏どちらが優れているか優劣をつけること出来ますか?

のようなことが出来ている必要があると思うのです。
そうでなければ審査は到底公平なものとは言えませんし
審査は数字でやるべきではないと思うのです。

だってその数字が公平なもので無いのに
数字で審査したら不公平な審査になってしまう
じゃないですか。


まとめ
審査でバンドの演奏に点数をつけること自体には
僕も大賛成ですしそうするべきだと思います。

しかし点数のつけ方には要注意です。

点数の付け方を間違えてしまうと
その点数自体が信頼出来ないものになってしまい
せっかく点数をつけて公平な審査をしたつもりでも
逆にかえって不公平な審査結果を生むことになってしまいます。



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