【アカペラ】人事部のお仕事?人事考課の考え方がアカペラのオーディションに応用出来る!


「人事考課」って何?
ちょうざっくり簡単に説明すると、人事考課とは社員の「働きぶり」を見る事でそれを人事評価に反映させようといったものです。ようするにもっと簡単にいうと頑張っている社員を評価するための制度です。

またこの人事考課の制度を利用することで社員の弱点を発見しどんな教育をしたら良いのか経営層が現場の理解を出来るのも人事考課のメリットの1つなのですが、この人事考課、自身がアカペラサークルに所属しているうちに知りたかったなと思ったのでこの【アカペラ】タグで記事を書いております。



3つの人事考課
人事考課には3種類あります。

①情意考課・・・勤務態度
②能力考課・・・知識や能力
③成績考課・・・仕事達成度

こんな感じです。
つまりオーディション等でバンドを評価する際に、

①情意考課・・・オーデに向き合う態度
②能力考課・・・メンバーの能力や楽譜の難易度
③成績考課・・・演奏の完成度

なんて感じで解釈することも出来るわけです。
なんならバンドにメンバーを誘う際にメンバー決めの段階で

①情意考課・・・練習態度
②能力考課・・・実力
③成績考課・・・実績

等の基準で誘うべきメンバーを考えたりできるわけです。
こんな人事部の考え方がアカペラサークルにも応用できるのだな、と思いながら勉強していました。


あなたのオーデ大丈夫?人事考課のエラー!
しかし

①情意考課
②能力考課
③成績考課

の3つの考え方は無意識に皆がやっているものです。
そこでこの人事考課でよく起こるエラーを知っておく必要があるのですが、そのエラーがまた的確で勉強しながら「うう…」と唸ってしまいました。あなたのオーディションでの判断基準、大丈夫ですか?

【 ①ハロー効果 】
先入観により全てがよく見えてしまうエラーです。他大学のオーディション等で有名な知っているバンドが上手く聴こえてしまったり、あるいは1点特化型のバンドの演奏を聴いた際に出来ていない所まで上手く聴こえてしまったり、なんてことないですか?

【 ②寛大化傾向 】
考課する人が明確に基準をもうけていなかったり、考課に自信がなかったりすることによって、全体的に考課が甘くなることにより発生するエラーだそうです。被考課者同士のバランス等、考課に関係のないことに左右されていないですか?あなたの審査は大丈夫ですか?

【 ③中心化傾向 】
考課をするさいに優劣をつけることをいやがることにより発生するエラーだそうです。できたのかできなかったのかで判断するようにすることで解決出来るそうです。ちゃんと評価の際に「優劣」をつけていますか?ちゃんと「出来た」「出来なかった」で評価するようにしていますか?

【 ④対比誤差 】
これは考課者が自分の得意分野を厳しく見てしまうことにより発生するエラーだそうです。例えば僕だったらボイスパーカショニストだから「リズムには厳しく」そして「和音には甘い」審査をしてしまったら大問題ですよね。自分の基準で評価せずに「これが出来た!」「これが出来なかった!」等の具体的な事実に基づいて評価することが大切だそうです。

【 ⑤近似的誤差 】
最近の仕事の結果が考課に反映されやすいが故に起きてしまうエラーだそうです。例えばオーディションだと最後の方のバンドが有利になり、前半に出て来たバンドの印象が薄くなってしまっていて不利になる、なんてことがあったら大問題ですよね!近い事の方が記憶が鮮明になるのは仕方の無いことらしいので、しっかりとメモをとり、そのメモを評価基準にするようにしましょう!「印象に残ったから…」は不公平のはじまりなのです。


まとめ
以前サークルライブでプロデューサーを務めた際に外部団体の方に審査を委託したことがありました。その際にその中の1人の方が「1曲目の演奏を聴いてそれを基準にそれより上手いかどうかで審査している」とお聴きして「ああなるほどな」と思ったのを思い出しました。

公平な審査とは常に難しいものです。
そこに感情論や自分の考えを持ち込んではアウトです。

如何にフラットで如何に公正な審査をするか。
それを考える上でこの人事考課の考え方をもっと早くに知っておきたかったなと思いました。人事考課に興味のある方は下記の本を読んでみてください。面白かったですよ!

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