意外と気づかない差別的な言動
昨今のアメリカでの黒人差別撤廃への動きを受けて、色々と自分の言動について考え直す機会がありました。
僕はアメリカ企業の日本支社に努めているということもあり、奴隷解放の日(1865年6月19日)を目前にしていることもあり、今回の問題がより身近な問題となっております。会社からも社としての方針などがアナウンスがされたりしています。
そして、今回、会社からのメールを読んでいて自身の言動を猛烈に反省しました。
バンクリでの言動!これは良くない!
僕は無意識のうちに「性別や年齢での差別行為」に近いことをやってしまっているんだなと気づかされました。例えば以下のようなコメントです。
- 1年生なのにマジで上手いね!
- ギャルバンのパーカスとは思えない迫力だね!
- 流石、4年生、貫禄が違うね!
などなど、これって完全に差別なんだなと思い知らされたのです。
- マジで上手いね!
- すごい迫力だね!
- 貫禄があって良いね!
で良いのに、学年だったり性別をコメントに入れることってナンセンスですよね。
でも、意外とやってしまいがちです。僕も当たり前のように「1年生なのに」とか「ギャルバンドとは思えない」とか「4年生の貫禄が」とか言ってました。
反省して、今後の改善に努めます。
審査での言動!これは良くない!とめるべき!
僕はセットリストとかどうでも良い派で、上手いもの・良いステージを見せ続ければ客は飽きないだろ派なので、以下のようなコメントはしたことがないものの、以下のコメントに違和感をあまり感じていなかった自分に反省しました。
- (セトリに)ギャルバンが多いから、ギャルバンはこの中で3つに絞るべき
- (セトリに)野郎バンがあっても良いから、このバンドは通して良いのではないか
- 4年生の演奏にしては粗末だから、だったら3年生のこっちのバンドを通すべき
- 1年生にしてこの演奏は神だから、このバンドは通してあげるべき
アカペラは視覚情報もさることながら、性別と音が密に関わるため難しいところではありますが、混声・男声・女声を審査の基準として盛り込んでしまうのは今思えば立派な性差別ですし、上手い・下手に学年が関係あるわけがないですよね。
もちろん、サークル全体曲で女声リード曲だった場合は、性別をはるかに超えたパフォーマンスを発揮しない限りは男声がリードになることはないと思いますし、それはそれで間違っているわけではない思いますが、例えば女声以上にマライアキャリーの高音を歌いこなせる男性も世にはいるわけで、そういうパフォーマンスを性別を審査の際の考慮ポイントに入れてしまうのはNGだなと強く感じました。
ましてや、審査は優れた演奏・ステージパフォーマンスを評価するものであり、そこに性別・年齢の観点は、決してあってはならないものだと思いました。
反省して、今後の改善に努めます。
まとめ
これは素人趣味のアカペラだからこそ、気づけなかったのですが、もしもこれが職場で
- 【上司心の声】入社2年目の若い女性だけど彼女は優れている!昇進させるべきだ!
- 【上司心の声】でも女性管理者員の比率は目標値を達成しているから、もう1年様子をみよう!
- 【本人へのFB】君は若い女性なのに素晴らしい成績をあげています。次の1年でしっかりと成果を出せたら昇進会議で君の昇進を進言しようと思います。
なんて言ったら大事件ですよね!心の声でそういう発想が出てくること自体大問題ですし、ましてやそれを本人に伝えるなんて言語道断。
アカペラの審査やバンドクリニックでも同じです。
- 【心の声】このギャルバンドは2年生バンドなのに素晴らしい!審査を通すべきだ!
- 【心の声】でもギャルバンドはすでに8バンド枠があるうち2バンド内定している!
- 【本人へのFB】とっても良かったんだけど、他のギャルバンドが多かったこととと、他のギャルバンドと比べて◯◯の点で劣っていたから全体順位は高いけど落としました!
僕は、仮に本当に良い演奏・ステージであったならば、曲調被りや選曲被り以外の、ましてや学年や性別を理由に審査をするのはNGだと思いました。
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