【アカペラ】アレンジャー必見!色聴や個人の感覚を大事にしよう!


色聴を体感しよう!
「色聴=共感覚」ってイメージが蔓延っておりますが
僕は誰だって音に対するイメージって持っているものかと思っております。

例えば「マイナー」を聴いた時に「悲しい感じ」と感じたらそれも立派な共感覚と言えると僕は思うのです。

と、まあ前置きはこれぐらいにして、
今日はその「色聴」等の共感覚(擬き)がアレンジにおいて如何に大切な感覚かを
書いて行きたい
と思います。



CメジャーとAマイナー
今から聴いていただく音は全部同じ音です。
それぞれの音の並びを聴いて皆さんは何色を連想しますか?

【C Major】
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おそらくこちらは「白」をイメージされた方が多いのではないかと思います。
これってピアノの白鍵の音だから白をイメージしやすいのだとかなんだとか言われていたり言われてなかったりしております。
いずれにせよ多くの我々が一番聞き慣れているのがこの音階なのではないかと思います。

じゃあ次にこちらをお聴きください。

【A Minor】
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先ほどと比べてどのような「色」を連想しましたか?
僕は「物凄く透明度の高い黒っぽい青っぽい色」です。

うん!日本語って難しい。笑
少なくとも、これ同じ音なのに音の並びを変えただけで色のイメージが変わりますよね!
この感覚がアレンジにおいてはすごく大切になると僕は考えております。


Smooth Criminal
例えば上記した例を元に挙げるとMichael JacksonさんのSmooth Criminalなんて曲は非常に面白い曲なのであります。

歌い出しはもろにAmですよね!
PVもそうですが青っぽくて冷たくてどこか角が尖った印象を受けます。
兎角ここで暖色系の印象を受ける人は全く居ないのではないかと思います。

しかしながらBメロを聴いてみてください。
進行がAmからFGFに変わります。
すると冷たさの中に秘めたる「暖かいもの」を感じられるようになりませんか?

とりあえず歌い出しの冷たさとは違った何かが感じられるはずです。
少なくとも「ただの青系の色」ではなくなります。

そしてサビで再びAmの青い系の色に戻って行くわけですが、
これBメロがあるからこそサビが青の癖にどこか情熱的になるのではないかなと僕は思っております。

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※これは実は和音進行に隠されたトニック、ドミナント、サブドミナントと言う役者達が名演をしているからなのですがそれはまた今度別の記事で紹介いたしますッ!


まとめ
この色聴を使った楽曲は世の中に溢れ返っております。
例えば一時前に大ヒットしたLet It Goなんかもそうです。

Bメロになって長調になる瞬間なんかまさに共感覚を上手く利用したアレンジだと思うのです。
参考:【和音】【英詞】Frozen/アナと雪の女王のLet it goが美しい。
※アナ雪を見る前に勝手に妄想しまくって曲を解釈したものなのでところどころダダ外ししていますが…。

またHigh School Musical3のHigh School Musicalなんかもやり手です。
メロの歌い出しのG Majorと言うキーは「青々とした晴天の青空」を連想させます。
非常に活力に溢れた調としても有名です!
まさに屋外で行われるアメリカの卒業式にぴったりなわけです。

ロードオブメジャーの心絵なんかもこのキー(Gmaj)です!
他にもコブクロのYELLとか!(Gmaj)

ってな感じで調の印象は楽曲とは切っても切り離せない物なのです。
だからこそ、その調から受ける印象、まあ一種の共感覚に近い個々人の感覚を僕は大事にして欲しいと思うのです。

そして更にゆくゆくは
先ほどのSmooth CriminalでのBメロのように与えられた調の中での和音やコード進行の効果まで意図してくめるようになると
より音楽のマニアックな世界へと踏み込めるのではないかと思いますッ!


※1年以上前のものですが良かったら是非。


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