【アカペラ】High School MusicalのCan I Have This Danceが美しい


コードが美しい
Can I Have This Danceと言う曲をご存知でしょうか?

これです。
3拍子の曲です。
どこにいても一緒に踊ってようね的な曲です。
若いって罪ですよね…。

実はこの曲のイントロが物凄く美しいのです…。
なので今回は僕が魅せられたそのコード進行について書きたいと思います。



兎に角ここ!
僕はこの曲で分数コードの使い方を覚えました。

それぐらい分数コードの多い曲でもあるのですが
僕はこの曲はイントロが圧倒的に美しいとおもうのです。
なのでイントロを分析してみたいと思います。

C5→C5/B→Fsus→Gsus4

これ凄く無いですか?
1回も解決してないんですよ!
このイントロ!

並行5度とか糞くらえですし
Fsus2の後にGsus4が来ますし
そうなんです!

とことん始まらないんですッ!


そのくせ曲が始まると
そのくせにガブちゃんが歌い出した途端にCをならします。
ガブちゃんの歌い出しは「ドミーミー(Take my hand)」です。
“hand(ミ)”の場所でちょうどCのコードに移行します。

ずっと足りなかった3度が初めて登場するのがここ。
しかもリードのロングトーンがその足りなかった3度にピシっとハマるのです。
こんなラブソングがあって良いのか!

次のフレーズも「ドミーミー(take a breath)」です。
この“breath(ミー)”で今度はC/Bになります。
ここもずっと足りなかったミの音がリードの音です。

次のフレーズも「ドミーミー(pull me close)」です。
この“close(ミー)”の箇所にあたるコードはC/Fです。
やはり欲しかった3度はリードの音です。

次のフレーズに以降するまえの4回目は
「ドミーミー」ではなく「ミミードレー(and take one step)」です。
ここはGsus4です。

リードが3度を歌わない場所はsusで解決を先送りにして
この曲のルートであるCに対してドミナントにあたるGをおいて
次のフレーズでのCに備えさせるエロい仕組みなのです。

土台が動いてリードだけ動かないのも
どこに行っても踊り続けるって言うこの歌の意味を表現する凄く良い進行です。
歌う場所(コード)は変わっても変わらないものなんですよ。
この「ドミーミー」は…。ああ若いって罪です…。


このイントロはずるい!
他にもサビ直前のB♭やBメロ一発目のAm7など色々な要素があるのですが
とりあえずこのイントロはずば抜けて反則です。

劇中歌でここまで伏線をはった進行は初めて見ました。
流石ディズニーやることが違います…。

しっかりと1メロに入った時にリードが足りない音を埋める事で
足りなかったものを埋め合っている恋人の様が美しく歌われています。
「ずっと一緒」とか安い言葉ではなく音でお互いを埋め合うこのカップル。

最強です…。


Bメロでも
ちなみに初めて掛け合うBメロの頭では男声から歌い出します。
「ラシドー」と男声がドを伸ばし始めると女性は
「ドソソソードードー」とわざわざ「ド」から歌い始めます。

そうすることで一瞬1度でハモる事になります。
ここをぴしゃりと決められるか否かがこの曲のキーになると言っても過言ではない。
そんなポイントが用意されたデュエットソング初めて見ましたよ…。


まとめ
完全にその場の勢いと思いつきで
記事を書き始めてしまいましたがこの曲凄く美しいです。

是非この曲のコードの美しさを意識して聴いてみてください。
歌詞とリンクした音の動きが凄く素敵な曲です。
だから僕はHigh School Musicalの劇中歌が大好きなのかも知れません。


一見は百聞に如かず。
イントロの和音をならすとこんな感じになります。
最後のドミソまで安定しませんよね。

これがまた良い…。ふぅ。

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