【アカペラ】解剖図じゃなくお刺身を作ろう


要素の分解
こと音楽において要素の分解は大切な行為です。

先日twitterでこんなツイートを見つけました。
このパートごとに分解して注目して聴いてみたり
全体の中でのパート同士の絡みを聴いたりするのって
演奏を作って行く上では非常に欠かせない行為です。

ましてはアレンジをするときなんかには
どの楽器がどんな役割を果たしているのか分解して
考えながら再構築をする事になります。

その分解をする時に解剖図ではなく
お刺身を作って欲しい話
をしたいと思います。

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解剖図で止まってしまう
音楽を沢山勉強して1曲1曲に真摯に向き合って
音楽を解剖出来るようになるのがまず第1ステップです。

しかしそこで止まってしまう人って
実は物凄く多いように感じます。

つまり何が言いたいかと言うと
解剖図が読めない人(音楽を知らない人)に
解剖結果を説明出来るところまで落とし込まずに
解剖を辞めてしまう人が多いと言う事です。

またしっかりと自分の中に要素を落とし込めていても
それらを綺麗に並べられていないので分解された要素が
雑多としてしまい他者から見ると理解しづらかったり
します。


美味しそうに見せる
分解したら綺麗に見せる準備が大切です。
解剖図は根気よく読めば全ての要素がわかります。

でもステージ等のパフォーマンスの中で
本当に全ての要素が必要かと問われると
大体の場合全部は必要ありません。

内蔵や骨などを取り除いて
綺麗で美味しそうに見える楽譜だったり
演奏をつくっていく必要がある
のです。

もちろん細部には拘るべきです。
でもそれは全部を抽出して解剖図を作る事では無いのです。

内蔵や骨を取り除きながらお刺身を作る際に
丁寧に3枚おろしにしたり素材を生かす包丁さばきをしたり
料理の方で細部に拘るべきだと僕は思います。

例えば全ての表現を広い取り込むことに拘るのではなく
取捨選択を行い美味しそうに見えるように表現を整えた上で
その中での和音の展開や構成などで細部に拘るべき
かなと。


まとめ
「アレンジが上手いバンド」
なんて言われ方をしているバンドがありますが
アマチュア同士である限りは大差はないと思います。

もちろんそもそもの和音が違ったり
和声法等のルールをド無視していたり
酷すぎる場合もありますが

そうでも無い限りアレンジャーはしっかりと
原曲を聴いてバンドのことを考えて
楽譜を作っているわけでバンドの演奏や
楽譜の伝わりやすさを分けている部分って

どれだけ綺麗にお刺身を
舟の上に並べられるかなのではないかと
僕は思います。


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