皆さんは採譜/編曲をした際に楽譜に自分の名前を書いていますか?
ちなみに僕は絶対に書くようにしていますし、必ず書くべきだと思っています。
楽譜に楽譜を作った人に名前を書くことで、楽譜作成者にもその楽譜を使う利用者にも大きなメリットがあります。
今日は楽譜に名前を書いた方が良い理由について記事を書こうと思います。
まずはこっちから。
楽譜に名前を書くことで楽譜に責任が生まれるから
です。
記譜を無視した楽譜や、粗末に音を並べただけの楽譜や、midiをmusescoreで開いただけの楽譜に作成者として自分の名前は入れたくないですよね!
楽譜に名前を入れることで品質の悪い楽譜を作らないための抑止力になるのです。
例えば自分が採譜した楽譜が卒業10年後に後輩の手に渡ったとしましょう。
記譜も音もぐちゃぐちゃだったら恥ずかしいですよね!
誰だってそんなものに名前は入れたく無いはずです。
編曲の意図も同じです。
10年後に何も知らない後輩が受け取った時に「この人のアレンジ音楽的じゃ無いしダサいしダメだな…。」って思われたくないですよね!
「誇りを持って自分の名前を入れられる楽譜を書こう!」
これが作成者側へのメッセージです。
とはいえ、完璧な楽譜なんて世の中ありません。
僕が作った楽譜でも今見返すと「これはダメだな」ってものがたくさんあります。
しかも高校生のアカペラの授業の教材として残ってしまっているものもあります。
手当たり次第、見つかる度に口伝で修正をお願いはしていますが直っているのか知る余地もありません。
ただし楽譜を利用する人には「まずは楽譜を作った人へ感謝」するところからはじめて欲しいんです。
楽譜を作るのには相当な労力が必要です。
まずはその楽譜を作ってくれた人 / 譲ってくれた人への感謝が大切です。
その上で「楽譜を作った人を疑う」ことをしてほしいです。
先述したように誰だって完璧な楽譜なんてかけません。
プロの楽譜でも同じです。
いくらでも疑う余地はあります。
例えば僕が愛してやまないVox Oneの楽譜であれば「強弱記号」や「コード」が振られていません。
これは編曲者が受取手に託した故なのか、スキャットや音の動きから読み取れると判断したのか、何故必要な情報が記載されていないのか突き詰めて考えるきっかけになりますよね。
ましてやサークルの先輩の楽譜なんて、その気になって探せば音のミスもたくさん見つかると思いますよ!
僕の楽譜も記譜から音から全部指摘すれば、365日1日1記事mokabuu.comの記事がかけると思います。
なので、
人から楽譜をもらったらまずは感謝!そして疑う!
を大切にしてみてください。
mokabuuさん楽譜を譲ってくれてどうもありがとう!
でもこの人のアレンジ、たまにラスサビがただのコピー&ペーストのことあるんだよな!
よし!ラスサビ確認してみてダサかったら少し楽譜を改変させてもらおう!
改変するときは許可とっておこうかな、、、。確かFacebookで探してみようかな!
mokabuuさんいつも楽譜を譲ってくれてどうもありがとう!
でもこの人が採譜すると1番と2番の細かい音の違いとか結構ミスってるんだよな。
細部は自分たちでも確認しておこうかな!
そうだ、次のOB会の時にお礼を言わなきゃ!!!
ってなことができるようになるわけです。
楽譜には積極的に自分の名前を入れるようにしてみてください!
そうすることで、作り手は「最低限の品質」、受取手は「感謝と疑うこと」ができるようになるのではないでしょうか?
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