皆さんは審査において優劣をつけなければならない時、どんな順位をつけますか?
A.100%ハモっている簡単な和音のオリジナルアレンジの曲
B.80%ぐらいハモっているPENTATONIXの曲
C.ところどころ和音違うけど80%ぐらいはもってるTRY-TONEの曲
僕は、これって優劣つけられないんじゃないかと思います。まあ、審査である以上は優劣をつける必要があります。
みなさんならどんな順位をつけますか?
ここで「A.100%ハモっている簡単な和音のオリジナルアレンジの曲」を一番にしてしまうと、こんなリスクが発生します。
どうしても審査で高得点を得たいバンドは和音をどんどん簡単にしてアレンジが画一化してきます。
つかう和音も簡単なものばかり、音かぶりの嵐、声だけでハーモニーを奏でるからこその美しい和音遣いは薄れてしまいます。
では 「B.80%ぐらいハモっているPENTATONIXの曲」を一番にすれば良いのかと言うとそう言うわけでもありません。
そもそもPENTATONIXの曲(曲にもよりますが)ってどれぐらい和音大事なのでしょう?もしかするとリズムの方が大事なんではないでしょうか?そもそも80%ハモっているって、ハモりの精度は高いのでしょうか・低いのでしょうか?
「C.ところどころ和音違うけど80%ぐらいはもってるTRY-TONEの曲」は必ず楽譜やTRY-TONEのCDと同じ和音で歌う必要はあるのでしょうか?そんなこと言ったらオリジナルアレンジの曲も原曲と同じ和音で歌うべきなのでは?別にハモっていればどんな和音がなっていようが良いって考えることもできるはずです(最低限コード進行にハマった妥当性のある和音がなっていれば良い)。
じゃあリズムや和音は何をもってハマっていると判断するのか?何をもって妥当性があると言うのか?音大の教授でも連れてこないとこんなの審査できませんし、音大の教授を連れて来たところでおそらく意見が割れることもあるでしょう。
僕自身、答えはもっていません。
特に最近アカペラの幅が急激に広がっています。だからこそ、「リズム・ハーモニー」と言う曖昧な観点で審査ができなくなっていると思うんです。
結局、上記の問題が解決できない限り、一見音楽的視点で審査したつもりでも審査員の宗教観での審査になってしまいます。
一個だけ。
どんな曲でも共通した審査観点を持てるとしたら、「バンドがやりたいことをどれだけ表現できているか」だと僕は思います。
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