適材適所と言う言葉はもう古い!これからは適所適材の時代になる!


適材適所という言葉

突然ですが、皆さんは「適材適所」という言葉をご存知ですか?

適材適所とは「適材を、適した地位・任務につけること」です。

実はこの考え方、なんとも日本人らしい考え方なのです。

では、海外はどうなのか?

海外では「適所適材」という考え方が好まれます。



適所適材という言葉

では「適所適材」とは、どういう言葉なのか?

適所適材とは「適した地位・任務に、適材をつけること」です。

つまり、人ありきではなく地位・任務ありきの考え方です。

実は、海外ではこちらの考え方が好まれます。


新卒一括採用

今、働き方改革の中で大変ホットな話題の「新卒一括採用」なんかにも、この考え方の違いが見受けられます。

新卒一括採用ってこんな感じです。

  1. 新卒(材)を獲得する
  2. 新卒を適所に配置する

これが、海外チックな考え方になると、以下のようになります。

  1. 新しく地位・任務が作られる/今ある地位・任務を担っている人が居なくなる
  2. 空いた適所に配置する人(材)を獲得する

つまり、こういうことです。

  • 「組織に対するメンバーシップを与える」のが「適材適所」
  • 地位・任務を与える」のが「適所適材」

なのです。


アカペラバンドの採用は進んでいる

実はアカペラバンドは、最新の人材獲得の考え方である「適所適材」の思想の元、結成されていることが多いです。

特に上級生になって組まれるバンドほど。

明確に目標が決まっているバンドだと、各パートごとに「こんな人が良い」という前提条件があった上で、メンバー集めをしているバンドマスターが多いからです。

この時、上手く「適所の要件」を詰め切れていないと、「このボイスパーカッションは邦バラードには向いていないね」とか「このリードボーカルは洋楽苦手だね」とか、個人の短所が悪目立ちするバンドに仕上がってしまいます。

「このメンバーに合う選曲ってなんだろうね?」という議論が出て良いのは、バンドカラー/バンドの方針を変えようとしているときだけですね!

そうではないときに、この議論が出てしまったら「適材適所」でバンドを組んでしまったからでしょう。メンバーの「適所」が見つかっとらんのです。


適材適所でバンドを組んだ故の悲劇~個人の評価とバンドの評価の乖離~

僕のところに、よく、こんな相談が来ます。

「個人の評価は凄く高い!でもバンドで演奏すると評価されない。」

皆さんはぶっちゃけこんなことないですか?

僕も、身に覚えがあります。

そして、意外とこういった悩みを抱えている人って多いです。

じゃあ、なんでこういうことが発生すると思いますか?

答えは簡単「そこがあなたの適所じゃないから」です。

誰にだって、得手不得手はあります。

例えば、僕はボイスパーカッションが得意なので、ボイスパーカッションを例します。

僕は、ロック系の曲が得意です。
でもバラードの曲だって演奏できる自負はあります。

じゃあ何をもって「バラード系の曲を演奏できる」としますか?

そこには「音色」「曲の組み立て方」「ビートの構成」「音の高低」色々あると思います。もっと言うと、他のパートにも同じことが言えます。例えばリードボーカルだったら、どんな声質がバラードに向いているのか、とか。そうすると、「じゃあ、つねこーの音色はリードの声質にあっているのか」とか、そういう次元の話になるんですよ。

逆に僕の適所はロックなので、ロックを演奏しているときは、何も深く考えなくとも「お前の音色はリードボーカルの声質に…」とか言われないわけです。その議論は、適所に、つねこーという適材を配置するときにもう済んでいるんです。


まとめ

歌っていると、オーディションに参加すると、自分の得手・不得手で悩むこともあると思います。

バンドにとって、どんな選曲・コンセプトが良いのか悩むときもあると思います。

そうならないためにも、「適材を、適した地位・任務につけるのではなく「適した地位・任務に、適材をつける」ことを意識してみてはいかがでしょうか?


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