楽譜と向き合う。


所属しているアカペラサークルの新歓ライブで歌って来た。
その際にたまたま見に来てくださっていた社会人1年目の先輩に「今日お前大人しかったな」と言ってもらえた事が地味に嬉しかった僕が通ります。笑

先月ぐらいからハイハットにピッチをのせる練習をしていまして。詳細はこちらの記事をお読みください。


本日の新歓ライブの合間にこんな質問をされたのだが上手く応えられなかったので記事を書こうと思う。

「考えながら歌うってどういうこと?楽譜と向き合うにはどうしたら良いの?」


まず楽譜と向き合う前に必ず1つ確認すべきことがある。
その楽譜はプロの楽譜なのか、それともメンバーの誰かが編曲した楽譜なのかと言う事である。

プロの楽譜であれば楽譜から楽譜が意図する処を読み取る必要があるし、メンバーの楽譜ならば編曲を担当したメンバーに編曲の意図を聴くべきである。


後者ならば聴けば済んでしまう話なので前者について掘り下げて行きたいと思う。

実はプロの楽譜を採譜して、楽譜から意図する処を読み取るのは編曲を行う上で非常に大切な訓練になる。

「どういう時にどういうアレンジをすれば良いのか?」

と言うことを学ぶ上でこの上ない練習になる。逆に中にはプロの楽譜と言えど原曲の改悪なケースもあるのでそれは自分の耳で原曲とプロの演奏を聴き比べる必要はあると思う。


例えば僕が編曲の際にプロの楽譜から学び気をつけている事だと

  • 字ハモと盛り上がりの位置
  • コーラスの音程の上下による盛り上がり
  • ベースの動きと盛り上がり
  • 音の積み方
  • スキャットが何の楽器をイメージしているのか
  • スキャットはどんな奏法をイメージしているのか

等々が上げられる。
音程が占める部分が多くなってしまったが、ちなみにこれを意識するのはボイスパーカッションも同じで、リズムもさることながら冒頭で触れたピッチ感の調節により「目立たせたい音を浮かせて、隠したい音を溶かす」事も出来る。


楽譜とにらめっこすることで曲の魅せ方や曲の作り方を考える事になる。


ちなみに僕は「楽譜とにらめっこ”し続ける”事には反対」である。

楽譜通り歌えるようになったら楽譜から崩す事も大切だと思っている。


僕とリズム隊を組んでいる相棒の愛明と言うベースボーカルはしょっちゅう演奏中に楽譜を改変して歌ってくる。

刻みを増やして僕に遊ぶように訴えかけたり、音程の動きを増やして盛り上がる事を促して来たり非常に器用な男だ。リズムに関して言えば拍に対して微妙に音をずらす事でテンポやノリをどうしたいのか訴えかけてくる。楽譜に捕われすぎない事は大切である。


ちなみに僕とBerkanoと言うバンドで一緒に歌っている江原と言う女は良い意味で「非常にうるさい」トップコーラスである。彼女はしょっちゅう拍に対してリズムをずらし自分がどうしたいのかアピールしてくる。パーカッションとしては非常に一緒に歌いがいのあるコーラスである。そのアピールを受けて彼女に共感した際は彼女の望み通り打ち、共感出来なかった時は彼女の要求とは真逆のことをし辞めさせている。笑


こんな風に楽譜とにらめっこし楽譜から学ぶ事で、それを崩す事で得られるメッセージ性のようなところも学ぶ事ができる。


さてさて。
今日のライブに来てくれた1年生とご飯に行く約束をしたのだがその中の1人がどうもパーカッションをやりたいと言ってくれているらしい。

音楽は突き詰めれば突き詰める程、奥が深く考えがいがあり面白い。今年も多くの1年生がその深みへとはまっていってくれるのが楽しみである。


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