【アカペラ編曲】TRY-TONEの採譜はわざとミスをする


TRY-TONEの採譜
みなさんは採譜をするとき、どうやって採譜していますか?

実は僕はCDの音源は「話半分」にしか聴いていないです。

なので、僕の楽譜には「採譜ミス」が多く存在します。

特にVox OneやTRY-TONEを採譜するときは、「わざと採譜ミス」をするようにしています。

先日、遂に、1個下の後輩と飯を食っているときに

「つねこーさん、採譜わざとミスしてないですか?」

と言われてしまったので、今日は「採譜ミスをするべき2つの理由」について紹介したいと思います。


1.鳴っている音ではなく鳴らすべき音を採譜する
みなさんはTRY-TONEさんのライブ行ったことありますか?

僕は何回か行ったことがあります。

あの、行けばわかるのですが、TRY-TONEさんのLIVEでの音程はCDとは全く違います。

なんならLIVEごとに音が変わります。

楽譜レベルで音が変わります。

だからこそ、僕は「鳴っているべきコード」と「各パートの役割」と「前後の動き」から「「そのパートが鳴らすべき音」」を採譜しています。

それにCDの音だって、どっちつかずの音ありますよね!

だからこそ、無理に5線譜に起こそうとせず、鳴っているべき音を譜面に起こして、その音をどうやって料理するかは各パートに任せちゃっています。

その方がよほどTRY-TONEっぽくないですか?笑


2.ポリシーを持って採譜して演奏に臨む
CDを採譜していると、こんな悩みにぶち当たりませんか?

「あ・・・ここ多重録音だ・・・」

そんなとき、どの音をピックアップするかで、採譜者のセンスが光ります。

そこのセンスの延長線上に、曲の解釈があると思っています。

例えば、僕はVox Oneを歌う時は3度よりも5度が大事だと思っています。これは正解はないです。あくまで僕の主観と感想です。でも、僕はVox Oneを歌う時は5度だけに注力していると言っても過言では無いです。

例えば下から「C, A, C, E, G」ってな和音があったとしましょう。C6です。

ここで通常であれば「C, G, E」と取りますが、僕は「C, G」と「A, E」の完全5度を優先します。

「C, E」の距離感ではなく「A, E」の距離感を優先すると言っています。

Vox Oneが音大教授の集まりだからかはわかりませんが、Vox Oneは「3倍音」をとても大事にしています。

なので、7thなどの音を高めに取る傾向があると”思っています”。

これがセンスの良い解釈なのか、否かはわかりませんが、僕は採譜にはこういった「自分なりの解釈」が必要だと思っています。

曲を聴いて、コードを分析して、音を取捨選択して、バンドに持って行ったときに「こうやって歌いたい!」と言う自分なりに「WILL(意志)」が大事だと思います。


まとめ
なので、僕の採譜した楽譜は「CD音源と比べたら明らかな採譜ミスがある楽譜」になっています。

でも、実際にTRY-TONEやVox Oneの楽譜を購入しても、CDの演奏とは全く違う楽譜になっていますよね。

だから、僕はCDから聴こえてくる音をそのまま5線譜に起こす作業ではなく、曲を分析してあるべき音を譜面に並べる採譜をしています。

ちなみに気づいた後輩は、こんな嬉しいことを言ってくれました。

つねこーさんの採譜した譜面を眺めながら、CDを聴いていると「あれ?」ってなるんですよね。

そこに注目して「なんで明らかに違う音をおいたんだろう?」って悩み続けるとアハ体験に繋がるときがあって。

噛めば噛むほど味が出て来る楽譜ですね。流石です、すごいです・・・。

いや!!!むしろお前がすごいよ!!!

普通気づかないよ?

「こいつ音間違ってんな!」ぐらいにしか思わないでしょ!普通!!

採譜をしないみなさんも、是非、採譜者の意図を組めるぐらい楽譜を読み込んでみてください!


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