「アカペラのJazzって日本人のカレーみたいだよね。」
先日友人と呑んだ時に出て来た話題です。
その後数日自分なりに悶々していたのですが悶々しつくしたので悶々書いてみたいと思います。
先日別の記事でも紹介したChristian McBrideの演奏を酒の肴に呑んでいたのですが、メロディー楽器が1人で和音を出せない以上限界もあるのですが、アカペラでは特にJAMセッションのような演奏を聴くことって滅多に無いねと言う話しになりました。
たまにVox Oneがやっているのを聴きますが
しっかりとバンドで即興アドリブでベースのコードに乗ったメロディーラインつくってにコーラスが和音をつくってと言う演奏は殆ど観ません。
Jazzの醍醐味の1つとも言える演奏中のコミュニケーションが観れないのは少し寂しいようにも感じます…。
先日紹介しましたアメリカでNo.1ベーシストと名高いChristian McBrideの演奏です。
これピッツィカート奏法とアルコ奏法を上手く使い分けているのですがベーシストの皆さんお気づきでしょうか?
スキャットに気をつけているベーシストは沢山観るのですが、そこから楽器やその楽器をどんな弾き方/吹き方しているのか見えて来るともっと良くなると思うのです。
そしてそれぞれの特徴や特性を生かした演奏出来るともっともっと音楽の幅や表現の幅が広がるとも思うのです。
これ、もしもソロがピッツィカートのままだったらたぶんこんなに栄えていないです。
逆にバッキングがアルコ奏法だったらこれだけしっかりと安定したウォーキングになっていないかと。
この動画を観ている時に「コーラスがそれぞれの場面でなにを表現したいのかなにがしたいのかわかって凄く良いな!」と思ったのです。
勿論アレンジャーがしっかりとわかったうえで楽譜に音やスキャットを置くのが大切ですが、歌う人がその意図をしっかりと汲み取って表現しなければ伝わるはずのものも伝わりませんよね。
そういう意味でこの演奏すごく良いねと話しながら呑んでおりました。
僕は数日間悶々とした結果「知らなきゃ出来ない」と言う結論に帰結いたしました。
Jazz研、軽音部、吹奏楽部、合唱部、色んな他の音楽系のサークルや部活動出身の方と呑みに行ったりお話したりするたびに必ず自分に無かった視点や自分が知らなかった楽器や声のアレコレに気付かされます。
ここ最近だと1番の気付きは「McBride」のウォーキングベースの安定の秘密でした。
この画像だと少しわかりずらいですが、彼は弾く際に弦をとなりの弦にぶつかるぐらい強く引いているそうです。
だから重くて安定感のある深みのある音が鳴るんだとか。
これを踏まえると「Bon」とか「Don」と言うベースのスキャットが何故「Bon」でBの破裂音とonの響きを出す部分があるのか少しわかった気がしました。
ってな感じで音楽を凄く広義に捉えて色んな形で色んな楽器と交流出来るともっともっと音楽を聴くこともアカペラで歌うことも楽しくなるんだろうなと思いました!
特にアカペラは声をつかって色んなジャンルを演奏するのが特徴でもあるので、新しいジャンルに挑戦するときは実際にそのジャンルを専門的に扱っている人と話してみると良いのではないかと思います!
※面白い発見があったらどんどんブログで紹介していけたら良いなと思います!
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