先日バンドでJAMの録音をしてきたのですが
録音を持ち帰って取り込んでくれたメンバーが
音源のアップロードの仕方がわからないと言っており
音源共有システムをぱぱっと書いてみました。
LINEで送ると勝手に音質が落ちてしまうんですよね…。
LINEを使っている皆さん大切な音源の受け渡しは是非気をつけてください…。
それでですね。そのプログラムを書いている時に
ふと就活中にお世話になったエンジニアの方の言葉を思い出しました。
と聴かれた僕は自慢げに機能のラインナップをのべた上で
「必要なことは全部出来ます!」
と言ったのですがそれに対して言われた言葉が当時の僕にとって衝撃的なものだったのです。
「全部あるのは何も無いのと同じだよ。」
練習音源をアップロードする行為の神髄は
練習で録音した音源を皆が見れる形にすることです。
つまり音源をアップロードしてアップロードした音源を閲覧出来ればそれで良いのです。
しかしここにバンド練日程調整機能やバンド内での連絡機能まで実装してしまうと
逆に「アップロード」するための機能がどこにあるのかわかりずらくなり
バンド練音源アップロードシステムとしての鮮度は落ちてしまいます。
もしかすると取扱説明書無しではアップロードのやり方を迷ってしまう人も出てくるかも知れません。
少し意味合いは変わって来てしまいますが
おんぼろライターから生まれたZippoの神髄である
「It works!!(おんぼろでもちゃんと火がつくんだぞ!)」
の考え方こそがものづくりにおいては大切なのでは無いかと思います。
僕はこれはアレンジにも同じ事が言えるのではないかと思います。
アレンジを行う時は通常ラスサビから作る人が圧倒的に多いかと思います。
それは一番の魅せどころから逆算して作らないと
曲の流れがちぐはぐになったり1曲通して聴いた時にどこが魅せどころかわからなくなったり
プロのアレンジと比較した時に素人臭さが出てしまったりするためです。
所謂「ダサいアレンジ」とよばれてしまうJ-POPアレンジの多くは
イントロから順番に原曲の構成通りに良い子に作ってしまったからこそだと思います。
そうならないためにラスサビから逆算して作るのがアレンジの王道なのですが
その時にも「It works!!」の考え方をもつべきだと僕は思います。
ラスサビの全員字ハモでのオシャレ和音を聴かせたいならば
その伏線を貼っておくべきですし
ラスサビで高音押しで声量を出してみせたいのであれば
ラスラビで転調したり積みを上げるべきです。
その時に「あれもこれも」になってしまうと
結局どこをどういう風に魅せたかったのかわからなくなってしまいます。
「これを魅せるアレンジ」と決めたらその魅せポイントに関係ない表現は
控えた方がアレンジが上手く行くケースが多いです。
敢えてシステムの話をしたことでわかりにくくなってしまいましたが
要するにこういうことだと思います。
今話題のデスノート。
夜神月は悪魔の実を食べたゴム人間で
死神リュークは八門遁甲を駆使した体術の使い手
そしてデスノートに血文字を書く事で名前を書いた相手を殺す事が出来る。
同じジャンプの漫画でも各漫画の「おもしろいポイント」をなんでもかんでもぶち込むと
字面だけでこんなにカオスになってしまいます。
どういう漫画(アレンジ)にしたいのか、どういうストーリー(構成)にしたいのか、
それをしっかりと練った上でそのために最適な表現を選んで行くのがアレンジのコツだと僕は思います。
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