先日こんな話をしたら大盛況でした。
フィードバックができている風の人
フィードバックの場で相手が欲しているフィードバックではなく、自分が言いたいことを言う「感想大会」や「弁論会」をしてしまう人が多い話です。
ちなみにこんな人もいます。
相手の意見を聴けない人
例えば「君たちはどうしたい?」という質問してしまう人。「どうしたい?」と聞かれても困りますし、聞かれて即答できる人は聞かれる前に「俺はこうしたい!」と言ってきます。
なので今日は先日、話したことを記事にまとめてみようと思います。
大前提として「相手が聴きたい情報を与えるのがフィードバック」です。
そのために「相手が聴きたいことを聞き出すコミュニケーション能力」が大切になります。
大前提ができていない人が多いことに加えて、相手が聴きたいことを聞き出すのってものすごく難しいんです。
別に「どうしたい?」と聞くのが悪いことではないのです。
ただ「どうしたい?」と聞くではなく、提案をして欲しいのです。
「明るく歌いたいか?ちょっとダークな感じにしたいか?どっちがおすすめでそれはなぜか?」
「じゃあ明るく歌うたいなら、表現・音程・リズムどこからメスを入れるか?それぞれの優先度・影響度は?それはなぜか?」
「音程であれば、全体の音程か?コーラスの音程か?ベースのピッチか?それぞれの優先度・影響度は?それはなぜか?」
こんな感じで、提案できる状態であって欲しいのです。
ちなみに提案をするときは判断材料も一緒にわたすようにしてください!何も判断材料がない状態では選択肢を絞ることは不可能です。
上記の「提案」をするためには「相当な準備」が必要です。
そうすると、その「過程で一生懸命考えた提案」をしたくなってしまうのです。
それは捨ててください。
フィードバックは「感想大会」でも「弁論会」でもありません。
っていうか「感想大会」をするのであれば、ライブの際にアンケートを配ってお客さんに思ったことを記入してもらった方が一気にいろんな意見が集まるので、よほど有益な情報が集まります。
そうではなく、わざわざ時間をとってフィードバックするからには、フィードバック対象のバンドさん以上に、バンドのことや曲のことを考え抜いて、当日どんな内容のフィードバックを求められても「提案」できる状態であるべきだと僕は思います。
その状態をつくったうえで、自分の言いたいことは言わず、相手が聴きたいことを伝えられるとGoodです。
そこまでやる必要あるの?そこまでやるの?
と思う方もいるかもしれません。
ただ、僕は数ある選択肢の中から自分にフィードバックを求めてくれたからには徹底して寄り添いたいです。
徹底して寄り添うためには、その結果「君に頼んで良かった!」と言ってもらうためには、バンドさんよりも本気でバンドや曲のことを考えて準備しないとダメなんだと思います。
そして、自分が言いたいことではなく、相手が知りたいことを伝えられた時にはじめて、最高品質のフィードバックができるんじゃないかなと思います。
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