僕は編曲する前にコードレビューをすることを強くお勧めしています。
ここでいうコードレビューとはプログラマがプログラムのレビューをするための「code review」ではなく、コード進行をレビューする「chord review」を指します。
コードサイトに書かれているコードを鵜呑みにして、そこに書かれているコードに沿って音符を並べる行為を編曲とは呼びません。
それだったらアカペラでやる必要ないのです。キーボードやギターでバッキングすれば良いのですから。しかも、ギターやピアノで演奏しやすいようにコード進行が組まれている場合もあります。必ずしも原曲のコードが一番美しくて、一番歌いやすいとは限らないのです。
ただコード進行を変えると曲の雰囲気やメッセージ性も変わりますよね!
そこでお勧めしたいのがこの「コードレビュー」です。
※コード譜のFに#を付け忘れて居ますがご愛嬌で許してください
これは「負けないで」の「落ちサビ」のレビュー後のコードです。
レビュー前の楽譜はこんな感じでした。
でもこの4小節目の7thものすごくダサいですよね。
そこでレビューを挟んだところdimを使った展開が導入されました。
このdimは僕にはなかったアイディアなので、こういった部分で自分一人では思いつかなかった表現を取り込めるのが1つの醍醐味です。
そして納得いかない箇所があれば事前に編曲意図について議論を交わすこともできます。
もともと「6th」は僕が大好きな表現手法で、「dim」は友人がよく使う表現手法でした。
その両方を取り入れて1ではなく6に進行する設計にしたことで、「6th」の「6」が伏線になる美しい進行になりました。
「三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)」
と言いますが、まさにその通りです。
ぜひ、編曲をするときは0から自分でコードを考えてレビューする癖をつけてみると表現が広がると思います。
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